ハイサイ、レイジンです。
この前『チームラボ沖縄』に行った時の話なんですが、
「現在の教育は一つの正解しか教えないが、社会に出ると正解は一つじゃないことが多いし、正解を作り出していくことが重要である」
といった感じのことが示されていて、
本当にそうだよなーと感じた次第でございます。
レイジンも社会人なりたての頃は答えばっかりを探していた・・・
こういったことにならないようにするためにも、「正解は一つじゃない」ということを子どもの頃から感じられるようにしていきたいなーと。
そこで、自分とは違った見方や異なる角度から見ることで正解は複数あったり、新たな答えを見つけたりする『多面的・多角的な視点』を育むために必要なことを調べてみました。
一つの答えに縛られず、柔軟な思考を育んでいけたらなーと。
それでは、いってみよー!
多面的と多角的の違い
「多面的・多角的とか言われてもなんか言葉が似すぎていてわかんなーい」
確かにこんがらがってしまいそうになる。ということで、多面的と多角的の違いをチョー簡単に説明したいと思います。
多面的とは
多面的とは「一つの物事を様々な面から見ること」。例えば、同じ絵を前から、横から、上から見るように、異なる視点で見ること。他には、メリット・デメリットも多面的な視点の一つ。「このドライヤー、風量は違うけど、音が大きいね。」みたいな感じです。
多角的とは
対して、多角的とは「一つの物事を様々な角度からみること」。異なる角度や立場で見ることを指します。例えば、「同じ問題を家族や友達、先生、他の人々の立場から見ることで、その問題についてより幅広い視点を得よう」といった感じ。
多面的・多角的な視点を育てるメリット
では、多面的・多角的な視点を育てると子どもにとってどんなメリットがあるのでしょうか。
広い視野を持てる
まず、多面的・多角的な視点があると、広い視野を持つことができるのようになります。
自分のやりたい遊びだけでなく、友達のやりたい遊びを聞いたり実際に体験したりしてみると、これまでやったことのない遊びの楽しさがわかった。
といったように、一つの答えにこだわるのではなく、ものごとを違う側面から見たり、違う立場の考え方を聞いたりするので、広い視野をもって様々なアイディアや選択肢を考えることができるのです。
他者の理解が深まる
違う視点や意見もあるということを知り、認めていくことは、友達や家族の気持ちや考え方を理解することにもつながります。例を挙げると、
A子がB子とけんかをしていた。A子はB子が急に怒りだしたと思っていたが、A子が知らずにB子の大切なおもちゃを壊してしまっていたと他の友達から聞いたとき、B子の悲しい気持ちを知り、謝って仲直りした。その後、B子との仲は深まり、困ったことがあるとお互いを助けるようになっていった。
このように、多面的な視点から他者の理解が深まります。そして、友達や家族と協力しあったり、助け合ったりすることができるのです。
問題解決力が高まる
問題に対して、違う視点や意見を聞くことで問題解決力が高まります。「そうやって見てみるとできるようになった。」「そんな考えがあったのか。」といったことも違う視点や角度から見て問題解決に近づいた時のそれです。単純な正解に囚われているときも、違う側面や他者からの意見からヒントが得られ、問題解決できることがあります。
新しいアイディアを生み出す
異なる視点や考えを組み合わせることで、子どもたちは新しいアイデアや発想を生み出すことができます。
例えば、
宇宙船を作っているグループと、ロボットを作っているグループ。どちらのグループの作品を取り入れるか悩んでいたところ、話しあいをしていく中で、アイディアを組みあわせ「宇宙船を連れたロボットの冒険」といったテーマで作品を完成させることができ、周りからも好評だった。
周りの考えを取り入れ、自分の考え方を広げることで、創造的な活動や遊びを楽しむことができるのです。
多面的・多角的な視点を育てるためのかかわり
では、多面的・多角的な視点を育てるためにできる親のかかわりは、どのようなものがあるのでしょうか。
自分の意見を安心して伝えられる環境づくり
まずは、家庭を安心して自分の意見を言える場所にしましょう。親が厳しすぎて、子どもが自分の意見を言えないようでは、気楽に質問もすることもできず、多面的・多角的な視点どころではありません。
また、親が間違いをすぐに否定していては、子どもは「また間違うかもしれない」「また否定されるかも」といった思いを抱き、自信を無くしても無理はありません。ネガティブな感情は伝染します。子どものありのままを受け入れ、本音を伝えられるようにしていきましょう。
多様な体験をしよう
家族での外出や旅行など、新しい体験や文化、環境に触れる機会を与えていきましょう。異なる場所や状況での経験を通じて、子どもたちが自分の視野を広げることができます。
また、休日に新しい体験をすると
・創造性が上がる ・感情のコントロールがうまくなる ・共感能力が上がる
ということが言われています。休日はこれまで体験したことがない体験やイベントに参加するのもいいかもしれませんね。
絵本や本を読む
絵本や本を読むことも、多面的・多角的な視点を育むには有効です。物語は、子どもたちに異なる人々や文化、動物の視点を楽しむことを促してくれます。また、異なるキャラクターや登場人物が持つ考え方や感情を理解することもできるでしょう。
伝記などは、歴史上の人物が周りとは違った意見を持っていたり、これまでの常識を覆したエピソードが載っています。
図書館に行き、子どもと一緒に本を選び読み聞かせしていきましょう。
親自身が知識をアップデートする
親自身の知識もアップデートする必要があります。『昔の常識は現在の非常識』という言葉があるように、子どもの方が新しい常識に詳しいということは大いにあるでしょう。
「抱き癖がつくよ」と昔は言われていましたが、現在は抱き癖といったものは存在せず、間違いだということが分かっています。親自身が勉強し、思い込みやこだわりをアップデートしていきましょう。
家族会議の時間を作る
家族会議の時間を作り、家族の中で、子どもたちの意見を聞いたり尊重したりしていき、様々なテーマについてディスカッションを行っていきましょう。子どもたちが自分の考えを表現し、家族の意見を聞くことで、自然と異なる視点を受け入れることができるようになりますよ。
兄弟やペットとのかかわり
家族の中での協力や助け合い、またペットの世話などを通じて、他者の気持ちや視点に共感する機会が得られるでしょう。きょうだいや動物の立場を理解し、思いやりの心を育てていきます。
おわりに
ということで、今回は『子どもに「正解は一つじゃない」ことを伝えていく~多面的・多角的な見方を育てよう~』とういことで、述べさせてもらいました。
実は、多面的・多角的な視点というのは、小学校でも社会科の重要な部分として取り上げられていたり、保育界においては、保育者の視点としても重要なものとされています。
一つの答えだけに縛られず、様々な視点や意見を活かして問題を解決できるようにしていきたいですね。
それでは、またやー!
参考文献
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