ハイサイ、レイジンです。
今回はひな祭りのねらいや保育者の援助・環境構成について述べていきたいと思います。
年度末が近づき、慌ただしくなってきますが、ひな祭りも大切にした日本文化の一つ。
ひな祭りにおける、ねらいや援助を理解して接することで、子ども達のひな祭りに対する興味の持ち方も変わってきますよ。
それでは、いってみよー!
3,4,5歳児のひな祭りのねらいや保育者の援助・環境構成
保育で行われるひな祭りに関するもので代表的なのが【ひな祭り製作】と【ひなまつり会】になります。それらを主としたねらいや援助、環境構成の例を見ていきましょう。園のお子さんと例を照らし合わせてみてくださいね。
5歳児のねらいや援助・環境構成
5歳児後半になると、自分たちで製作に必要なものを探したり、進んで会に取り組んだりできます。発達を加味しながらねらい等を立てていきましょう。
ねらい
○ひな祭りの由来に興味を持ち、工夫しながら製作することを楽しむ。
○ひな祭りの雰囲気を楽しんだり、伝統行事を楽しむ。
内容
・ひな祭りの由来を知り、飾ったり、必要な材料や道具を使ってひな人形製作をする。
・ひな祭り会に参加し、歌を歌ったりひなあられを食べることを楽しむ。
援助・環境構成
◎援助
◎工夫して作ったものを認めていき、達成感が味わえるようにしていく。
◎友達同士で作り方を教えあったり、工夫したところを認めあったりできるように、出来上がったものを飾ったりしていく。
◎ひな祭りの由来を話題にしたり、当日に歌を歌ったり、ひなあられを食べたりしてひな祭り会を通して伝統的な行事が楽しめるようにしていく。
□環境構成
□子ども達と一緒にひな人形を飾ったり、ひな人形の身に着けているものや飾りなど実物を細部まで見る時間を考慮する。
□製作に必要な材料を子ども達と一緒に用意していき、自分でイメージしたものが作れるようにしていく。
□自分たちが作った作品を飾ったり、ひな祭りの歌を歌ったりするなど、ひな祭りの雰囲気が味わえるように、ひな祭り会など集まりの場を設けていく。
4歳児のねらいや援助・環境構成
4歳児においては、歌や絵本から興味を持つのもよいと思います。これまでの経験を生かした製作ができるといいですね。
ねらい
○ひな祭りが近づいていることを知り、興味や関心を持ってひな人形づくりに取り組む。
○ひな祭りを楽しみ、日本の伝統文化に触れる。
内容
・ひな人形を飾る意味を知り、絵本の読み聞かせや歌ったりすることを楽しむ。
・いろいろな材料を使ってひな人形を作る楽しさを味わう。
・ひな祭り会に友達と一緒に参加し、話を聞いたり、歌を歌ったりして季節の行事を楽しむ。
援助・環境構成
◎援助
◎これまでの経験を活かし、様々な材料を使いながら製作に取り組めるようにしていき、工夫したり頑張っている姿を認めていく。
◎ひな祭りに関する絵本を読み聞かせし、子ども達がひな祭りの由来が分かりやすいようにしていく。
◎ひな人形をみながら名称や役目を知らせたり、歌を歌ったりして楽しみながらひなマルチの由来を知ることができるようにする。
□環境構成
□ひな人形を飾って子ども達が興味を持てるようにしたり、ひな祭りのうたをみんなで歌ったりする機会を設ける。
□子どものペースでひな人形製作に取り組めるように時間を確保していく。
□千代紙や和紙など、ひな人形に合う材料を用意し、これまでの経験を生かした製作ができるように見本を提示していく。
□自分たちで作ったひな人形を飾ったり、ひな祭りにちなんだ食べ物や花などを用意して日本の伝統文化に触れる機会を設ける。
3歳児のねらいや援助・環境構成
3歳児は、ひな祭りについて「理解する」というものではなく、ひな祭りがあることを「知る」という発達段階になると思います。製作も自分で作ってみようとしたり、楽しんで製作をしている姿を認めていきたいですね。
ねらい
○自分のひな人形を作ることを楽しむ。
○ひな人形を見たり、歌を歌ったりしてひな祭りの雰囲気を楽しむ。
内容
・素材や材料に触れながら、ひな人形を作る。
・友達と一緒にひな祭り会に参加する。
援助・環境構成
◎援助
◎園に飾ってあるひな人形を見たり、絵本や紙芝居を通しても応すぐひな祭りがあることを知らせていく。
◎子どもが「やってみたい」と思えるようにわかりやすく簡単に製作の手順を説明する。
◎素材や材料に触れながら、ひな人形が作れるようにする。
◎自分で色紙を選び、描いてみたりすることで、自分で作った満足感を味わえるようにしていく。
◎ひな人形を作ろうとする姿や楽しい気持ちやできた喜びに共感していく。
◎ひな人形を作った喜びを感じながら、ひな祭り会への期待が持てるようにしていく。
□環境構成
□ひな人形づくりでは、保育者が見本を掲示しておいたり、色紙や千代紙、扇子や帽子の形に切った材料を用意しておく。
□出来上がった人形は飾っておき、友達と一緒に見る機会を設けるなどして、作った満足感が味わえるようにしておく。
ひなまつりおススメの歌と踊り
定番になりますが、ひなまつりおススメの歌や踊りも紹介したいと思います。
うれしいひなまつり(うた)
言わずもがなの名曲です。この曲は老若男女知っている曲なので、歌えるようになったら家庭でも楽しむことができますね。
うれしいひなまつり(踊り)
なんとももクロが踊っているという。振り付けも子ども達に分かりやすいようになっているので、ぜひ試してみてください。『うれしいひなまつり』は、歌詞から動きも考えやすいので、オリジナルのダンスを作ってもよいと思いますよ。
うたっておどってハッピーひなまつり
おまけでもう一つ。この曲は少し明るめで、子ども達ものりやすい曲になっています。音源が手に入れられるのなら、ぜひ取り入れてみましょう。
おわりに
ということで、今回は『ひな祭りのねらいとは?~指導案における3,4,5歳児のねらいや保育者の援助・環境構成を考えてみた~』ということで、ひなまつりにおけるねらいや援助をまとめてみました。
ひなまつりもねらいをもって保育することで、子ども達にとっても有意義なものになります。日本の伝統文化への興味関心が持てるように保育を行っていきましょう。
他の行事が気になる方は↓をどうぞ
それでは、またやー!
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