ハイサイ、レイジンです。
今回は、子育て中の多くの親が耳にするであろう「抱き癖」について、科学的な根拠をもとに考えてみたいと思います。
「抱き癖がつくからあんまり抱っこしない方がいいよ」と言われたことはありませんか?
実はこれ、今の育児の研究では完全に否定されています。
むしろ、3歳、4歳、5歳と成長する子どもにとって、親子の触れ合いは心身の発達に欠かせないものだと証明されているんです!
この記事では、「抱き癖」の真実や、子どもの発達における抱っこの重要性、そして忙しい中での工夫についてお話しします。
それでは、いってみよー!
「抱き癖がつく」という言葉の背景
昔から「抱っこばかりしていると抱き癖がつくよ」とよく言われますよね。
これは、おそらく以下のような親心から生まれた言葉ではないでしょうか。
・親が疲れてしまうから少しでも負担を減らしたい。
・子どもには早く自立してほしいと思う気持ち。
確かに、育児は体力勝負。3歳や4歳になっても抱っこを求めてくる子どもを抱え続けるのは大変です。さらに、「早く一人で歩けるようになった方が良いのでは?」と考えることもありますよね。
しかし、最新の研究では「抱き癖」という考え方は間違いであることがわかっています。
「抱き癖」に根拠はない!むしろ抱っこは成長に良い影響を与える
抱っこ=親子の触れ合いは、子どもにとってとても重要な役割を果たします。
① 親子の触れ合いが「心の安定」を生む
抱っこを通じて子どもは「自分は受け入れられている」「大切にされている」という感覚を得ます。これが、心の安定を育む大切な基盤になります。
たとえば、3歳くらいの子どもはまだ自己主張が強く、不安定な感情を抱きがち。でも、抱っこされることで不安や恐れが軽減され、次の挑戦に向かうエネルギーが生まれるのです。
② 肌の触れ合いが「脳と身体の発達」を促進
ブリティッシュコロンビア大学の研究によれば、親との触れ合いが多い赤ちゃんは、4歳や5歳になったときに免疫力や代謝機能に関連する遺伝子に良い変化が見られたそうです。
これは、親子のスキンシップが単なる感情のつながりだけでなく、身体的な健康にも影響を与えることを示しています。
③ 抱っこで「社会性と知能」も育つ
ロシアの研究では、温かい言葉をかけながらの触れ合いが、認知能力やコミュニケーション能力の発達に効果があることが確認されています。特に4歳や5歳の時期は、社会性が急激に発達する大切な時期。
この頃の親子のスキンシップは、子どもの未来に大きな影響を与えるのです。
「抱き癖」への不安:家事や日常生活との両立
それでも「抱っこばかりしていては家事が進まない」という悩み、ありますよね。
ここで大切なのは、「親自身の負担を減らしながら、子どもに寄り添う」バランスを見つけること。
忙しい時のコツ
・「少し待ってね」を伝える
「あと5分したら抱っこするからね」と子どもに約束し、その時間が来たら必ず抱っこする。これで、子どもに「待つこと」と「信頼」を学ばせることができます。
・抱っこ紐やスリングを活用する
家事をしながらでも子どもを近くに感じられるのでおすすめです。
重要なのは「触れ合う時間の質」
長時間抱っこし続けるのが難しい場合でも、短時間でもしっかり子どもと向き合うことが大事です。
「一緒にいるよ」「大切だよ」というメッセージが伝われば、子どもの安心感につながります。
3歳・4歳・5歳:成長に合わせたスキンシップ
子どもの成長に合わせて、スキンシップの方法を少しずつ変えていくのもポイントです。
・3歳:抱っこを求めることが多い時期
まだまだ「甘えたい」「守られている感覚」を強く求める年齢です。思いっきり抱っこしてあげましょう!
・4歳:自分でできることが増える時期
触れ合いながら「すごいね!」「上手だね!」と褒める言葉をかけてあげると、自信を持つようになります。
・5歳:少しずつ自立が始まる時期
手をつないだり、ハグをしたり、抱っこ以外の形でもスキンシップを大切にすると良いでしょう。
おわりに
「抱き癖」という言葉に惑わされる必要はありません。3歳、4歳、5歳と成長していく子どもたちにとって、親との触れ合いは心も体も健康に育む大切な時間です。
忙しい中での育児は大変ですが、「触れ合いの時間が子どもの未来をつくる」という視点を持つことで、少し前向きに取り組めるかもしれませんね。
親子の絆を深めるために、ぜひ「たくさん抱っこ」を実践してみてください!
それでは、またやー!
参考文献
・『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む ポール・タフ, 駒崎 弘樹他』
コメント