ハイサイ、レイジンです。
皆さんの家庭では、お子さんがお手伝いしていますか。お手伝いしてほしいという気持ちはあっても、
「子どもにさせていたら逆に大変なことになってしまう」
「子どもにさせている時間がない」
という方も多いのではないでしょうか。しかし、子どもがお手伝いをすると子どもの成長に良い効果があることが分かっています。
そこで今回は『子どもが伸びるおススメのお手伝いとお手伝いの進め方』を紹介したいと思います。
それでは、いってみよー!
子どもが伸びるおススメのお手伝い7選
さっそく、幼児期におすすめのお手伝いを見ていきたいと思います。
雑巾がけ
雑巾がけは、
・家の中をきれいに保つ ・手先の発達 ・足腰の強化
といったように、家の中がきれいになるだけではなく、子どもの体力増進にもつながるおススメのお手伝いです。保育園などでは、2歳児から遊びで雑巾がけをするところもありますよ。子どもの発達を見て、きれいになる心地よさや体を使う楽しさを感じられるようにしていきたいですね。
掃除機
掃除機は子どもにとって魅力的な家電の一つ。起動させるだけで、ごみを吸い取ってくれるのだから子ども達も夢中になって掃除機を動かすでしょう。
そんな掃除機ですが、本物とそっくりのおもちゃが出ているとのこと。
こども用なので、サイズも小さく扱いやすいと思います。軽く小さいものなら本物のように吸い取れるようです。大人用の掃除機は重いので、うまく扱えるようになるまでは一緒に行う必要がありますよ。
ミニほうき
「掃除機を扱うのは壊れないか心配」という人は、ミニほうきでも十分。100均にも売っているので、手に入れやすいのでと思います。
ミニほうきの扱い方は手先を使い、子どもにとっては最初はなかなか難しいもの。やり方を丁寧に教えてあげ、少しでもごみを取れたら認めてあげることが大切になってきます。
片づけ
おもちゃや本など落ちているものの片づけもお手伝いとしておススメ。この時「お片付けしてちょうだい」と伝えるだけでは、子どもにとってなかなか難しいもの。片付けしやすいように、
○ケースや棚におもちゃや本の写真を貼って、片付け場所が分かりやすいようにする。 ○ゲーム感覚で行い、ストレスなく片付けを楽しむ。
といった工夫をすれば、子どもも進んで片づけを行っていくでしょう。
お水やり・エサやり
生き物や植物の世話もを行っていくことで、子ども達は責任感やペットとのかかわり方を学んでいきます。ちなみにペットを飼うと
・子どもの心の支えやストレス低減になる ・ペットを飼うことで人生の質が上がる ・ペットを飼うと健康になる ・コミュニケーション力が上がる ・責任感を持つ
といいこと尽くし。詳しくは、『ペットと共に育つ~ペットが高める子どもの力を大解剖~ 』に載せています。また、観葉植物を置くだけで、創造性が15%アップするということも言われていますよ。水やりやエサやりも子ども達が関わって行っていけるようにしていきたいですね。
洗濯物干し・洗濯物たたみ
洗濯物たたみや洗濯物干しも子ども達にとって楽しめるお手伝いの一つ。洗濯バサミ、ピンチを指で使って挟む行為は、手先を使う練習にもなります。
また、洗濯物たたみは、保育園で行っているお子さんも多いのではないでしょうか。折り紙をイメージさせると丁寧にたたんでくれます。やりかたを何度か伝えると、子どももすぐに覚えて一つ一つたたんでくれますよ。
子どものペースを尊重しながら見守っていきましょう。
料理
料理を子どもと一緒に行うことで、食育にもつながります。食材を切ったり、混ぜたり、盛り付けたりすることは子どもの創造性を伸ばしてくれるでしょう。
また、料理をすることで、道具の使い方や道具に応じた手の動かし方も学んでいきます。ピーラー、包丁、泡立て器など様々な道具に触れ、料理が出来上がることで、子ども達も自信をつけていくでしょう。
包丁などは、安全に使えるように注意して見守りましょう。
お手伝いをすることで得られる効果とは
子どもがお手伝いをすることで、様々な効果が得られることが分かっています。
アメリカミネソタ大学の研究によると、3~4歳ごろにお手伝いを始めていた子は、10代でお手伝いを始めた子に比べ、
・成績がいい ・仕事で成功しやすい ・人間関係が良好 ・自分のことは自分でできる
といった特徴があることがわかったそうです。また、ハーバード大学の研究では、子どもの頃にお手伝いをした子は、大人になってよい精神状態になりやすいことも報告されています。
これらを見ると、お手伝いは幸福になれる要素があるということが分かりますね。
親の余裕が子どもを家族の戦力にさせる
これだけの効果があることが分かっているお手伝いですが、現在お手伝いをする子は少なくなってきているといいます。これは子どもが変わったのではありません。家庭を取り巻く環境が変わったのです。
現在は共働きが主流になってきています。親は仕事と育児、家事と多忙なスケジュールで過ごしており、また、子どもも学校に習い事など忙しい生活を送っていることも忙しい生活の要因の一つでしょう。このような状態の中、子どもにお手伝いをさせる余裕がなくなってしまったり、お手伝いをさせようとしても、時間の余裕のなさからイライラした対応になってしまうのです。
実際、子どもがやるよりも大人がやった方が早いことは大いにあります。
しかし、お手伝いは子どもを成長させてくれますし、失敗を重ねながらもだんだんと上手になっていきます。多少の時間や失敗に目をつむる親の余裕が、子どもを成長させ、家族の大きな戦力とさせるのです。
お手伝いをするときのポイント
いざ、お手伝いをしてもらおうとするときに親が陥りがちなポイントがいくつかあるので紹介していきます。
子どもは気まぐれでやらないことがある
「よし、昨日お手伝い頑張っていたから今日もやってくれるはず」と子どもにお手伝いを毎日してもらおうとしても、それは少し期待しすぎかもしれません。
特に幼児期は、集中力が発展途上だったり物事への興味が移り変わりやすいなどといった特性があります。一度興味を持ったお手伝いでも翌日には無関心ということが起こりうるのです。
大人は毎日してほしいと思っているかもしれませんが、過度な期待を避け、楽しみながら行うようにしていきましょう。
子どもに任せ、口を出すことを極力避ける
子どもがお手伝いをしても、最初はなかなかうまくいかないもの。失敗を見て、口を出したくなる気持ちもわかりますが、そこはいったん我慢しましょう。失敗も経験のうち。子どもなりに試行錯誤する様子を見守っていきましょう。子どもは自分の力でできるようになることで、自信をつけていきます。
かといって、できないことを「自分でやって」と言われてもそれは難しい。子どもにとって、難しそうなものや子どもの不安を受け止めて、親が一緒に手伝いを楽しむことも時には必要になってきます。
危険なことは注意して見守る
料理の中では、包丁やピーラー、火を使うことなど安全にかかわることも出てきます。危険が予測されるお手伝いは、「間違った使い方をしていないか」「危険なものは近くにないか」など確認し、目を離さずに注意して見守りましょう。
お手伝いが続く親のアプローチを紹介
お手伝いが一度きりでなかなか続かないということも大いに考えられます。そこで、お手伝いが続く親のアプローチ方法も紹介していきたいと思います。
感謝を伝えることを忘れない
一番大切なのが、『感謝を伝えることを忘れない』ということ。「ありがとう」「助かったよ」と伝えることで、人や家族の役に立てたと自己有用感を高めることができます。
また、親が子どもに感謝していき、子どもは人の役に立てた喜びを感じることで、この経験を相手への感謝にもつなげることができます。
期待のバランス
先ほども申した通り、子どもは気まぐれでお手伝いをやらないことがあります。期待しすぎると、「なんでやらないの」と逆にストレスがたまる結果に。子どもの発達を踏まえ、過度な期待を避けるようにしましょう。
一緒に行う
子どもがお手伝いをするとき、その時はもしかしたらお手伝いに興味があるのではなく、「親と一緒に何かしたい」「親と共同作業するのが楽しい」という思いが隠れていることがあるのです。そんなときは、一緒に作業することで、子どもも楽しさが増し、お手伝いを継続しやすくなります。
いいお手本が近くにいることで、子どもの学ぶスピードも上がっていくでしょう。
選択肢を与える
親に指定されたお手伝いをやるのもいいですが、子どものやる気が出るのは自分で決めたことをやるときです。「どんなお手伝いがしたい?」「○○と◇◇があるけど、どっちがいい?」と聞いてあげることで、子どもが自分で決めることができ、自己効力感も高まります。教育心理学や行動経済学でも自分で選択することで、学習への積極性や効果が出たり、行動を継続しやすいことが分かっています。
選択肢を与えるのは、やる気やモチベーションにつながるおススメの方法です。
楽しさを重視する
「お手伝いしなさい」「なんでやらないの」と強要されていては、子どもにとってお手伝いは苦痛になってしまいます。お手伝いが楽しくなるような工夫も取り入れていきましょう。例えば、
・タイマー形式で、時間を決めてその間にどれだけ洗濯物をたためるかといったゲーム感覚。 ・洗い物屋さんになり切ってお皿を洗う。 ・このお手伝いが終わったらお菓子を食べようか。 ・好きな音楽をかけながらお手伝いしよう
といったように、子どもが喜ぶ要素を入れていくことで、子ども達は楽しんだり、やる気を高めながらお手伝いに取り組むことができるでしょう。
あきらめずに継続する
子どもは空きやすかったり気まぐれだったりすることは何度か述べてきました。そこで、「もう興味ないならいっか」と諦めてしまってはもったいない。子どもが一度拒否をしたり、興味を示さなかったとしても、継続していくことが大切です。
子どもが成長していくことで、能力や集中力、お手伝いをする意欲も上がっていきますよ。
おわりに
ということで、今回は『3歳・4歳・5歳におすすめのお手伝い7選~幼児期の子どもが伸びるお手伝いの進め方とは~』を述べさせてもらいました。
幼児期のお手伝いのポイントとしては、
○子どもの興味と発達に合ったお手伝いにしよう
○過度な期待を持つのはやめよう
○選択肢を与えたり、楽しく行ったりしてやる気やモチベーションを高めよう
といった感じになります。幼児期のお手伝いは、子どもの発達や成長に多くのメリットをもたらします。子どもの年齢や発達に応じたお手伝いを提供できるといいですね。
それでは、またやー!
コメント