ハイサイ、レイジンです。沖縄で保育士をしております。
ここ近年、スキンシップの大切さが言われるようになってきました。
少し前までは、「抱き癖がつくよー」なんて言われていましたが、抱き癖なんてものはないということもわかっています。
今回は、スキンシップが子どもに与える効果やスキンシップの方法について述べていきたいと思います。
それでは、いってみよー
スキンシップが子どもに与える効果
親子の絆が深まる
スキンシップが取れている家庭では、スキンシップが少ない家庭に比べて約3倍も親子のきずなが深まることがわかっています。スキンシップをとることで、愛情と信頼が築かれ、円滑なコミュニケーションが生まれていくという形ですね。
愛着形成
多くの研究によれば、子どもへのスキンシップは親との強い愛着を形成するのに重要なものであることがわかっています。親子の触れ合いやハグなどのスキンシップは、子どもが安全で安心感を持つことにつながり、落ち着いた感情を築くのに役立っていますよー。
脳の発育や感情のコントロールにいい
皮膚は第2の脳と言われていて、スキンシップをすることで、脳の発達にも影響を与えます。特に幼少期にスキンシップが豊富だと、脳の発育や感情のコントロールに良い影響があるのだとか。
オキシトシンでストレス軽減
スキンシップは子どものストレスを軽減させてくれます。これは、スキンシップが『幸せホルモン』と呼ばれる【オキシトシン】の量を増大させてくれるから。
ロシアの研究では、
孤児達にスタッフが温かみのあるスキンシップも含んだ関わりをすると、孤児の心身機能が大きく発達しただけではなく、温かみのあるスキンシップをしたスタッフもストレスが和らいだ。
ということがわかっています。子どもへのスキンシップは大人のストレス軽減にも効果があるのです。
遺伝子の強化
2017年のブリティッシュコロンビア大学の研究によると、「親とのスキンシップが多かった子どもほど、体の免疫と代謝に関する遺伝子が良好な発達をする」ということがわかったそうな。
遺伝子まで強くしてくれるなんて、スキンシップ恐るべしですな。
自己肯定感をあげる
スキンシップを取ることで、安心感を与えていきます。この『安心感』は自己肯定感を育むうえで重要なポイント。「自分が守られている」と感じることで、自信を持つことができます。
スキンシップの量が大人になっての自信に影響していることもわかっているのだとか。最近は、『心理的安全性』で能力は発揮されるとか言われていますもんねー。
これが効果ありました!効果的なスキンシップ方法8選
そんな効果のあるスキンシップですが、「恥ずかしくてどうしたらいいかわからない」という方もいると思います。ここでは、様々な方法を紹介していくので、自分に合ったスキンシップの方法を見つけ、慣れてきたら徐々に広げていけるようにしましょう。
①手つなぎ
手つなぎは、自然とスキンシップができます。子どもは手をつなぐだけで、ぬくもりや安心感を感じることができるでしょう。特に人込みなど子どもにとって不安を感じる状況で手をつなぐと、子どもは安心できます。
大人が手をさっと差し出すと、子どもは自然と手をつないでくれますよー。
②ハグ
武蔵野学院大学の澤口俊之教授は、親が子どもによくハグをすると関係性が良くなり、親子とも心身ともに健康になったり、よく眠れたりするようになるといいます。サッカーのペトロヴィッチ監督も選手と毎日ハグをして、信頼関係を築いてきたそうな。
ハグは、オキシトシンが分泌されて、大人も子どももストレスを減らすことができます。
レイジンも、この知識を得てからは、毎朝ハグをして「いってらっしゃい」をしていますよ。
③頭をなでる
頭をなでるときは、「すごいな」「がんばったね」と言葉をかけながら行うことが多いのではないでしょうか。それだけで、子どもは愛情を感じながら喜ぶことができますね。少し大きくなってからでも、さりげなく言葉を添えながら頭をなでるといいでしょう。
レイジンも、息子とサッカーしているときなどは、よく頭をなでています。
④肩や背中に手を置く
赤ちゃんが寝るときも、背中をさすったり、ポンポンと叩いたりすると安心して寝ることがありますよね。大きくなっても、背中や肩に手を置き、優しく触れるだけで、子ども達は安心します。
子どもがなかなか勇気が出ないとき、悔しい時、怖がっているときなど、そっと肩や背中に手を当てるだけでも安心したり、無言のメッセージを伝えたりすることができますよ。
⑤ハイタッチ
うれしい時はハイタッチ。「よっしゃー」などと言いながら、手を高く合わせるだけで、喜びの共有ができます。
子どもの背に合わせて、手の高さも調節していきましょう。
⑥マッサージ
子どもの背中や足を優しくマッサージするだけで、リラックスしたり、ストレス軽減に役立ちます。
レイジンは、寝る前に子どもたちにマッサージをしていますが、毎日「マッサージして―」と求めてきますよ。
⑦こちょこちょ
こちょこちょは、子どもがけらけらと笑ったり、喜んだりすることができるスキンシップの一つ。笑いは、情報伝達の神経回路『シナプス』を増やし、脳の働きをよくするのでおススメ。
ただし、子どもが本気で嫌がっているときは止めてあげましょう。
⑧読み聞かせ
一緒に本を読む時間は、親子のスキンシップとともに言語能力や創造性も高めてくれます。読み聞かせの大切さは、『THE定番!絵本の読み聞かせ』でも取り上げているので、よかったら覗いてみてください。
レイジンは、一緒に寝転がったり、膝の上にちょこんと座ってもらいながら読み聞かせしていますよー。
スキンシップを拒まれると、子どもは不安に感じてしまいます。どうしても手が離せないときは、「〇分待ってね」と伝え、時間が来たらしっかりと約束を守ってスキンシップを行いましょう。
おわりに
ということで、今回は『スキンシップの効果とおすすめのスキンシップ方法』について述べさせてもらいました。
まとめ!
・スキンシップは、親子のきずなを深めたり、ストレス軽減、安心感の向上、自己肯定感を築くなど様々な効果があるぞ。
・手をつなぐ、ハグ、読み聞かせなど自分に合ったスキンシップ方法から始めてみてね。
・どうしてもスキンシップできないときは、時間の約束をして、その後たっぷりスキンシップを行いましょう。
以上になります。
子どものころにオキシトシンを分泌しやすい脳だと、大人になっても、他者への信頼や安心感を築きやすく、人間関係も良好になりやすいそうですよー
たっぷりとスキンシップの時間を設けていきましょう。
それでは、またやー!
参考文献
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