ハイサイ、レイジンです。
今回は、『根拠のない自信』を育むためにどのような親はどのようなかかわりをすればよいのかについて述べさせてもらいたいと思います。
「うちの子、何かと自信がなさそうで」という方も多いのではないでしょうか。レイジンの息子もそうでした。性格の部分もあるかもしれませんが、
『根拠のない自信』は、自己肯定感ともつながっており、できるだけ持っておいてほしいもの。
この記事を読んで、お子さんが『根拠のない自信』を持ち、強く生きていく力を身に着けられるようにしていただけたらと思います。
それでは、いってみよー!
根拠のない自信とは
『根拠のない自信』といっても、自信の種類って実はいろいろあるんですね。
自己有能感
1つ目は自己有能感。自己有能感とは、「自分にはできるぞ」「自分には可能性があるんだ」と思えることです。
自分自身に対して「できる」と思うことですね。
例を挙げると
・自分は竹馬に乗れたから、きっと一輪車にも乗れる。 ・前かけっこで一番になったから、アンカーになっても大丈夫。
といったようなもの。
多くのことにチャレンジして、「自分はできるんだ」「自分の存在は役に立てる」という経験を繰り返していくと、『自己有能感』は生まれてくるといいます。
自己効力感
続いて、『自己効力感』。自己効力感とは、課題に対して「達成できる」「乗り越えられる」と感じられること。自分の力を信じられることを言います。
例を挙げると
・クラスの代表として発表を任された。人前で緊張するはずだけど、自分は臆せず発表できるぞ。 ・地域の相撲大会。相手は強いけれど、これまでたくさんお父さんと相撲を取ってきたり、練習してきたからきっと優勝できる。
といった感じですかね。課題や自分が立てた計画、逆境に対しても自分はできるぞという自信のことを言います。
小さな成功体験を積んでいったり、自分に似た他者の成功体験を見て「自分にもできそうだ」と感じることで、自己効力感は高まっていきます。
自尊心
続いて『自尊心』。自分や自分の意見を尊い、大事だなと思うことです。例を見ていきましょう。
・友達から自分の描いた絵を認められて、自信を高めることができた。(自尊心を高める) ・友達の多くはパスをつなげといったが、自分はドリブルの重要性を伝えた。(自尊心が高い人)
自尊心が高い人は、他人の考えや評価を意識する他人軸よりも、自分の考えや意見を大切にする自分軸になっているといいます。
自尊心を高めるには、自分を受け入れることや自分の強みや成功したことを認めていくことが良いとされています。
根拠のない自信とは『自己肯定感』
そして、この『自己有能感』、『自己効力感』、『自尊心』の土台となっているのが【自己肯定感】。近年注目されているワードですね。
自己肯定感とは、「ありのままの自分でいいんだ」「ありのままの自分が好き」と感じることです。これが根拠のない自信です。「自分はこれでいいんだ」と感じ、自信をもって自分を表現することができます。
例えば、
・少したれ目だけど、これが自分らしくていい(自分の外見や容姿を受け入れる) ・自分は勉強はまだ苦手だけど、スポーツは得意で特にサッカーが得意だ。(自分の長所や短所を理解し、受け入れている)
といったようなものです。自己肯定感の高い人は、自分を受け入れるだけでなく、他人が自分と違っていても受け入れることができるといいます。
『根拠のない自信』を育てるためのかかわり
では、子どもの根拠のない自信、自己肯定感を育てるために必要なことを見ていきましょう。
安心感を与える
子どもの根拠のない自信を育てるために一番重要なのは安心感です。この安心感があることで、子どもは、「自分は大切な存在なんだ」「自分は愛されている」「自分は安全だ」と感じることができます。
安心感を与えるためには、肯定的な言葉かけや、スキンシップが必要になってきます。特にスキンシップの量は大人になってからの自信に影響することがわかっているのだとか。
成功体験
成功体験を重ねることで、記憶や思い出に残っていきます。そのよい思い出を思い出すことで、自分へのイメージが高まり、自信を持ち続けることができるようになるといいます。
子どもへは、小さな壁を何度も乗り越えることで、「自分はできるんだ」という感覚が育まれるようにしていきましょう。親は結果ではなく、チャレンジした過程を認めていきましょう。
好きなことや長所がある
好きなことや得意なこと、長所がある方が自信を持ちやすくなります。これらを認めていくことで、自己肯定感を高めていくことが必要になってきます。
しかし、「どうしても子どもの短所に目がいってしまうんです。」という人も多いでしょう。それもそのはず。人は短所に目が行くようになっている「ネガティビティバイアス」があるから。そのため、苦手を頑張って克服させようと躍起になる親もいます。ですが、そのような状態になると、自信ではなく、自分に対してマイナスな感情が先走ってしまいます。
子どもの好きなことや長所を見つけ、それを認めていきましょう。そうすることで、子どもは自信を持つことができたり、親としても子どもの見方が変わり、子どもの良さを理解していくことができます。
レジリエンス(立ち直る力)を育む
どうしても他者と比較したり、負けて落ち込んだりしてくることも出てくるでしょう。しかし、レジリエンスを育んでおくことで、自信を回復できます。レジリエンスとは、立ち直る力のこと。
レジリエンスを育むために必要なことは、自己効力感を発揮することがおすすめ。
「あんなに難しい問題も解けたんだから大丈夫。」 「どんなに厳しい状況でも、3点差を逆転したこともあるだろ。」
など、困難な出来事を乗り越えた経験を思い出すことで、ネガティブな状況にも立ち向かえるということですね。
子どもを信じる
子どもを信じることも、自信をつけるためには大事なこと。
まずは親が子どもを信じてることで、子どもは自分を信じることができます。親が子どもを信じていないと、子どもも自分への自信はなかなか出ないでしょう。
子どもに役割を与えることもおススメ。責任感を与え、できたところを認めていくことで、子どもも「自分は必要とされている存在なんだ」と自信もついてきますよ。
おわりに
ということで、今回は『子どもの根拠のない自信を育てるためのかかわり』についてでした。
まとめ!
・自信には、『自己有能感』、『自己効力感』、『自尊心』などあるぞ
・『根拠のない自信』は自己肯定感だ
・『根拠のない自信』を育むためには、安心感や成功体験、長所を見つけるなど取ったことが必要だ
といった感じですねー。
根拠のない自信を身に着けることで、今後の人生をポジティブに生きることができます。また、こういった力は、謙遜の中で生きてきた大人にも必要なのかもしれませんね。
それでは、またやー!
参考文献
・自己効力感とは?自己肯定感との違いや高めていく方法|グロービスキャリアノート (globis.ac.jp)
・辛いことから瞬時に立ち直る心理テク「自伝的自己効力感エピソード」とは? | パレオな男 (yuchrszk.blogspot.com)
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