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子どもの失敗を許せないあなたへ~失敗のメリットと挑戦を楽しむ大人になるために~

子育て
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ハイサイ、レイジンです。

みなさんは、お子さんの失敗についてどのように考えていますか?

「失敗は成功のもと」「子どもの時は失敗したほうがいいんだよ」なとといったことをよく聞きますよね。しかし、どうしても『失敗』に対して悪いイメージを持ってしまい、子どもが行動する前に、先にあれこれ言ってしまったり、子どもが失敗しないように守ってあげたりしてしまうことも多いのではないでしょうか。かくいう私も、そういったことはよくあり、「あ、先に答え言っちゃった」など先回りの行動をしちゃうこともしばしばです。

ですが、子どもにとって失敗は必要で、それは挑戦を楽しむ大人になるための栄養になります。

「若いころの失敗が、長期的にみるとプラスになる」という研究もあるほど。

ということで、今回は『失敗に関するメリット』『失敗を恐れない子に育つためのかかわり』について述べていきたいと思います。

それでは、いってみよー

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なぜ失敗が嫌になるのか

子ども達と接していると「上手くできないからやりたくない」「できないから嫌だ」と失敗するのを嫌がり、なかなか行動しない子もいます。

なぜ失敗が嫌になるのでしょう。それは、シンプルに大人が失敗を指摘するからと考えます。誰かに失敗と指摘されると、嫌な気持ちになりますよね。

子どもが皿洗いをして、間違って割ってしまった時、「何やってるの!」と言ってしまったり、サッカーでドリブルにチャレンジしてとられた時、「パスしとけよ」とか。

子どもは挑戦したのですが、失敗を指摘されたり怒られたりすると「あーまた失敗するかも」「何か言われるかも」と感じます。

人間はネガティブなことの方が頭に残りやすいといわれています。

失敗を怒られた子どもは、頭の中ネガティブでいっぱいです。(もちろん、そんなの意に介さない子もいますが)

子どもの失敗に対する恐怖を作っているのは、大人なのかもしれません。

次第には、失敗を恐れて何事もやらなくなってしまうかも。

失敗を恐れないようにするためには、「皿が割れてしまうことはあるよ」「ドリブルに挑戦したんだね。ナイスチャレンジ」など、肯定的に受け止める必要があります。

そして、子どもに失敗をさせないように先回りするのはいけませんが、子どもが失敗することを想定して、どういった声かけをするのか先に考えておくのは有効です。大人は「子どもは失敗もするものだ」と考えておく必要があるということですね。

子どもの失敗を許そう~失敗することで得られるメリット

現在、ほとんどの人がスマホでアプリを使って何かしらの作業を行っていると思います。このアプリを制作する人たちは、失敗を歓迎するといいます。何かしらの不具合が生じた時、その不具合を修正すれば、またより良いアプリに近づくことができるからです。人々に心地よく使ってもらうため、幾度となくアップデートが繰り返されるのはそのため。失敗を恐れたり、落ち込んだりしていては、前には進めないのです。

また、私が勤めている園では何か危ない事故になりそうということあったときは『ヒヤリ・ハット報告書』というものを作成し、職員全体で共有するようにしています。

そうすることで、事故を防ぐにはどのような対応をすることが必要かを考え、全体で共有し、安全な園作りにつながっていくのです。

失敗は、前へ進むためには必要なことなのです。

失敗しても誰かに相談することで解決策が見つかる

また、失敗した時も誰かに相談することで、解決策が生まれてきます。失敗したことを相談する事は、恥ずかしいと感じる人もいますが、決してそんな事はありません。

人に相談することで、対処の方法が見つかったり、また自分で順序建てて話すことで、対処の仕方や方向性を自分で探し出すこともできます。

心理カウンセリングに来る患者さんは、たった30分話をしただけで、ものすごく気分が楽になったり、笑顔で帰宅する人も多いといいます。

失敗を、自分の中に閉じ込めたまま、何かしら手遅れになる前に、失敗しても相談し、解決策を見つけ、また前に進めばいいのです。

失敗許容力が身につく

自分の失敗を許すことができる失敗許容力といいます。子どもの頃から、失敗許容力を身につけたら、こっちのものです。失敗してもメンタルは崩れず、理由を見つけ、次にどうしたらいいか改善していくことで、チャレンジを恐れずぐんぐんと成長していくでしょう。

レジリエンスが身につく

レジリエンスは「折れない心」などと表現され、「逆境やトラウマ、悲惨な状況、脅威、ストレスなどの局面に直面した時、うまく適応していく過程」とされています。

現在「レジリエンス」が注目されています。テロや世界金融危機、コロナ危機など、想定外の危機に直面したときに、強力なレジリエンスの必要性が求められるようになったためです。困難な状況に対処できる「折れない心」が必要なのです。

では、レジリエンスはどのようにして育まれていくのでしょうか。

ある研究によると、「困難な出来事、嫌な出来事を乗り越えた経験があると、それを思い出すことで、次の困難に対しても、その経験を思い出し、自分は乗り越えられるんだという自己効力感をもとに、困難に対して立ち向かうことができる、レジリエンスを発揮することができる」とされています。

つまり、逆境に陥ったり、失敗したりする経験を通して、次第に「逃げる」ではなく、「向き合う」ようになっていくということです。

また、レジリエンスを育むには、

・瞑想

・ウォーキング(運動)

・人に親切にする

といった方法もあります。ぜひご参考に。

失敗を恐れない子に育つには

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失敗を恐れずにどんどんチャレンジしたり立ち向かっていく子は、より多くの経験を積むことができ、大人になっても自分なりの課題や、やりたいことに向かって挑戦することでしょう。そのような「失敗を恐れないメンタルを身につける」ためにはどうしたらよいのでしょうか。

失敗を有意義に捉える

先ほども述べましたか、失敗ばかりを責めていると、子どもはどうしても失敗することを恐れたり、挑戦せずに、現状維持で過ごそうとしてしまいます。親としてできる事は、失敗だったり、だめなところが目についた場合にポジティブに捉えることです。

ある経営者は子どもの頃、父親に「今日はどんな失敗があった?」と聞かれ、失敗よりもチャレンジしたことを賞賛されたといいます。幼い頃から『失敗は当たり前』というマインドを身につけていったのですね。

また、ダメなところが目についた場合は、リフレーミング(物事を違う視点から見ること)という手法が効果的です。

例を出していきます。

・あきらめが早い→切り替えが早い。

・協調性がない→ 1人の時間を楽しめる

このように見方を変えるだけでポジティブな思考に変わり、親も子もストレスがぐっと減ってくることでしょう。

目標は自分で決める

親や大人に決められた目標よりも、自分で目標を決めたほうが、途中で失敗しても頑張ろうと思えます。それが子どもの好きなことや興味のあることならなおさら良し。

親子で新しいことに挑戦する

ところで皆さんは休日に何をしていますか。家でゆったりと過ごすことも良いですが、失敗を恐れない子に育つためには休日もアクティブに過ごす方が効果的。キャンプに出たり、釣りに出たり、旅行に行ったり、遠くにドライブに出かけたり。

様々な体験をすることで、子どもの経験の幅が広がり、何より親と一緒にチャレンジしたり、親に見てもらいながら何かに挑戦することで安心して取り組むことができるでしょう。親自身が新しいことに挑戦する背中も見せることができます。

また、子どもの興味を把握して、子どものやりたいもの関する体験だとより効果的になっていきます。

スキンシップで安心感を

子どもが安心感を持つ事は、自分に自信を持ち、物事に進んで取り組むことにつながっていきます。小さい頃から肌と肌との触れ合い、言葉のキャッチボールを行っていき、「私には味方がいるんだ」「自分にはお母さんやお父さんがついているから大丈夫」と思うことで、子どもの心は満たされ「やってみよう」という気持ちになります。親や人から愛情をもらい、安心できる環境にいるという事は、人生の基盤になる大切な要素の1つです。

十分な睡眠

これは言わずもがなですが、睡眠を取ることで脳と体は回復します。もし睡眠不足の状態で何かにチャレンジしても、脳と体が疲れきっているので、その効果も半減です。人間にとって、睡眠はとても大事なもの。子どもが睡眠をしっかりとり、活力なる日々を過ごすせるように、環境を整備してあげましょう。

成功することも大事

これまで失敗することが大事だと言うことを散々述べてきましたが、成功は悪ということではありません。成功することも、とても大事です。

サッカーでも、どうしたら遠くまでボールを蹴って飛ばせるのか、繰り返し、何度も試し、コツをだんだんつかみ、成功したことで、その成功から蹴り方が分かり身に付いていきます。ですが、その成功に至るまでには、数多くの失敗があるのです。

助けてあげたい失敗

ここまで読んできて、皆さんの中には「同じ失敗を何度もする子もいるぞ」と思った人もいるでしょう。わかる!!私の息子は何度か教えてあげても必ず忘れ物をしていきます。息子だけではありません、かくいう私も忘れ物の名人です。忘れ物をしないよう様々な工夫をしているのですが、忘れ物をしてしまう時はどうしてもあります。

皆さんにもどうしても失敗してしまうというものはあるのではないでしょうか。これは人の特性です。忘れ物しやすい、なかなか時間を守れない、衝動的に動いてしまう。特に衝動性は、子どもの時に多く見られます。いくら言われたからといって、この特性を治すことは難しい。

子どもの場合、こういった特性に対しては、親が環境を用意してあげたり、手伝ってあげたりすることが必要です。忘れ物がないか一緒に確認する、時間が来たら伝えてあげる、衝動的に触ってしまいそうなものを整理するなどして集中できる環境を作っていきましょう。そうすることで、子どもたちは過ごしやすい日々を送ることができるでしょう。

おわりに

ということで、今回は『子どもの失敗を許せないあなたへ~失敗のメリットと挑戦を楽しむ大人になるために~』ということで、記事を書かせてもらいました。

まとめ!

・大人は失敗を指摘せずに、挑戦した姿を認めよう

・失敗は成功に負けないくらいメリットがあるぞ

・失敗を恐れない子に育つために親ができることは、声かけを工夫したり、休日に出かけて一緒にチャレンジしたり、生活習慣を整えてあげたりと色々あるぞ

という感じでございます。

大人になると、子どもの頃よりも失敗を恐れ、なかなか行動できなかったり、失敗を隠そうとすることも多くあります。子どもにかっこいいことを言っておきながら、実際はなかなかチャレンジできず常に現状維持を求めてしまう人がほとんどでしょう。

今回のブログを書きながら自分自身反省してます。大人になっても挑戦する姿を子どもに見せていかなくては。

どんどん挑戦するような大人に育っていくためにも、失敗を恐れないメンタリティーを子どもの頃から育てていきたいものですね。

それでは、またやー!

参考文献

辛いことから瞬時に立ち直る心理テク「自伝的自己効力感エピソード」とは? | パレオな男 (yuchrszk.blogspot.com)

若いころの失敗が10年後の成功をもたらすかもだぞ!という観察研究のお話 | パレオな男 (yuchrszk.blogspot.com)

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