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2歳児・9月の月案作成!ねらいや内容、保育者の援助と環境構成の文例とポイントを紹介

保育
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ハイサイ、レイジンです。

少しずつ暑さがやわらぎ、戸外でも過ごしやすい日が増えてくる9月。園庭では落ち葉や虫を見つけて夢中になったり、体を動かして遊ぶことを楽しんだりと、自然の変化に気づきながら遊ぶ姿が見られるようになります。

「やってみたい!」「じぶんで!」という気持ちもさらに強まり、衣服の着脱や身の回りのことに挑戦する姿も多くなってきます。一方で、思い通りにいかず泣いたり怒ったりすることもあり、その経験を通して心の成長が大きく育っていく時期です。

そんな日々の姿を大切に受けとめながら、秋ならではの自然や遊びを通して、子どもたちが安心して自分を表現できる環境を整えていくことが大切です。

この記事では、2歳児クラス・9月の月案作成に役立つ
✅「ねらい」
✅「内容」
✅「保育者の援助」
✅「環境構成」
✅「健康・食育・安全」
✅「家庭との連携」
✅「職員間の連携」

の文例やポイントを紹介していきます。

「2歳児の9月って、どんなふうに書けばいい?」「月案の文がなかなか浮かばない…」という方にも、すぐに役立つヒントが見つかるはず。
ぜひ最後までチェックして、日々の保育や月案づくりに活かしてくださいね。

それでは、いってみよー!

2歳児・9月におけるねらいと内容

では、2歳児・9月のねらいと内容を見ていきましょう。

ねらいの文例

○ 水分補給や休息をとりながら、元気に生活する。

○ 自分でできたことを喜び、身の回りのことに取り組もうとする。

○ 保育者や友達と一緒に、戸外で体を動かすことを楽しむ。

○ 思い浮かべたことを、自分なりに表現して楽しむ。

○ 親しみのある歌をうたい、リズムや楽器に親しむ。

○ 秋の草花や虫にふれ、自然への関心をもつ。

内容の文例

・スプーンやフォークを使って、自分で食べようとする。

・尿意や便意をしぐさや言葉で伝え、トイレで排泄しようとする。

・安心できる環境の中で、一定時間しっかり眠る。

・衣服の脱ぎ着を自分でやろうとする。

・戸外やホールで、体を思いきり動かして遊ぶ。

・運動遊具を使って、保育者や友達と一緒に体を動かすことを楽しむ。

・ごっこ遊びを通して、友達や保育者との言葉のやりとりを楽しむ。

・さまざまな素材を使って、描いたり作ったりすることを楽しむ。

・音楽やリズムに合わせて、体を動かして表現する。

・秋の草花や虫にふれて遊び、自然に親しむ。

ねらい・内容のポイント

9月は少しずつ過ごしやすくなり、戸外での活動や秋の自然に触れる機会が増えてきます。子どもたちの「やってみたい!」を支えながら、成長につながる体験を積み重ねていきましょう。

生活の自立を楽しむ
衣服の脱ぎ着や食事、トイレなど、自分でやってみようとする姿が増えてきます。できた時の喜びをしっかり受けとめることで、自信や意欲が育ちます。

体を思いきり動かす
園庭やホールで走ったり、運動遊具を使ったりして、友達や保育者と一緒に全身を動かして遊ぶことで、体の発達と関わる楽しさが広がります。

自分なりの表現を楽しむ
ままごとやごっこ遊び、リズムに合わせた動き、製作活動などを通して、思い浮かべたことを形にしたり、言葉で伝えたりする経験が増えていきます。

秋の自然に親しむ
虫探しや草花との出会いは、季節を感じる大切な体験です。「これなあに?」と興味をもつ姿を大切にしながら、自然との関わりを楽しめるようにしていきましょう。どを通して、思いやイメージを表現することを喜びます。


秋らしい活動を通して、子どもたちは生活面でも遊びの中でも成長していきます。日々の小さな「できた!」を一緒に喜びながら、安心して挑戦できる環境を整えていきましょう。

2歳児・9月における保育者の援助と環境構成

では、次に保育者の援助と環境構成を見ていきましょう。

保育者の援助の文例

◎ 汗をかいたときは「気持ち良くしようね」と声をかけながら、こまめに拭き取り着替えられるようにする。

◎ 尿意や便意を知らせたときはすぐに応じ、排泄後は「すっきりしたね」と共感しながら、清潔に過ごせるようにする。

◎ 衣服の脱ぎ着が難しいときは、さりげなく手を添え、できた満足感が味わえるようにする。

◎ 食事では量を加減しながら最後まで食べられるよう励まし、食べられた喜びを共有する。

◎ 戸外やホールでの運動では、保育者も一緒に体を動かし、平均台や巧技台などではそばに付いて安全を見守る。

◎ ごっこ遊びではお店屋さんやお客さんになり、やりとりを楽しめるように関わる。

◎ 製作や遊びの中で使う素材の適量を知らせ、子どもの工夫や表現を認めていく。

◎ 散歩や自然観察では子どもの気づきに共感し、草花や虫を大切に扱う気持ちを育てる。

環境構成の文例

□ 食事や午睡の際は室温をこまめに確認し、エアコンや扇風機を調整して快適に過ごせるようにする。

□ 保育室を薄暗くし、オルゴールなどの音楽を流して、落ち着いて眠れる環境を整える。

□ トイレは常に清潔にし、子どもが気持ち良く使えるようにする。

□ 運動遊具は事前に準備して取り出しやすくしておき、十分に体を動かせる広いスペースを確保する。

□ ままごとやお店屋さんごっこが楽しめるように、品物や必要な道具を揃えておく。

□ 製作活動に使うのりや素材を準備し、手拭きタオルを人数分用意して清潔に使えるようにする。

□ 秋の草花や虫を観察できる散歩コースを確認し、トンボやバッタを見つけたときに使える網やケースを用意しておく。

□ 季節の行事に親しめるように、中秋の名月に関する絵本や素材を準備しておく。

保育者の援助と環境構成のポイント

9月は涼しさを感じられる日も増え、戸外での活動や秋の自然にふれる機会がぐっと広がります。そんな中で、子どもたちが安心して挑戦や表現を楽しめるような工夫が大切です。

生活の自立を支える工夫
食事や排泄、衣服の脱ぎ着など、「自分で!」という姿を丁寧に見守りましょう。できたときは一緒に喜び、難しい部分はさりげなく援助して自信につなげます。

のびのびと体を動かせる環境
ホールや園庭では十分なスペースを確保し、平均台や巧技台などの運動遊具を安全に使えるよう準備します。保育者も一緒に体を動かし、安心感を与えることが大切です。

表現や遊びを広げる工夫
ごっこ遊びや製作活動に必要な道具や素材を揃え、やりとりや表現が自然と生まれるようにしましょう。保育者も一緒に加わることで、遊びの世界が広がります。

秋の自然を感じられる環境づくり
散歩コースで草花や虫に出会える場所を探しておいたり、季節の行事に合わせた絵本や素材を用意したりすると、子どもたちの興味や関心がぐんと広がります。

秋ならではの自然や遊びを通して、子どもたちの「できた!」を一緒に喜びながら、安心して挑戦できる場を整えていきましょう。

2歳児・9月における健康・食育・安全について

続いて、健康・食育・安全についてみていきましょう。

健康の文例

● 夏の疲れで食欲が落ちやすいため、食材や調理の工夫について給食担当者と相談し、子どもが食べやすいように配慮する。

● 暑い日にはこまめに水分補給ができるよう、湯茶を十分に用意しておく。

● 朝夕の気温差が大きくなる時期なので、衣服の調節ができるようにし、一人ひとりの体調を見守る。

● 風邪や皮膚トラブルが増える時期でもあるため、清潔を保ち、体調の小さな変化を見逃さないようにする。

健康のポイント

9月は夏の疲れが残りやすく、朝夕の気温差も大きくなる時期です。子どもたちが元気に過ごせるように、日々のちょっとした工夫が大切になります。

食欲の低下に配慮する
夏バテで食欲が落ちる子もいます。給食担当者と食材や調理法を相談し、食べやすく工夫することがポイントです。

水分補給をこまめに行う
まだまだ暑い日も多いので、湯茶を十分に用意して、遊びの合間や午睡後などに意識して水分をとれるようにしましょう。

気温差に応じた衣服調整を意識する
朝夕の冷え込みに備えて、衣服の重ね着や調整ができるように工夫します。体調に合わせた声かけや配慮が欠かせません。

小さな体調変化を見逃さない
鼻水や咳、肌荒れなど季節の変わり目に出やすい症状を早めにキャッチして、必要に応じて家庭と共有するようにしましょう。

食育の文例

◇ 収穫した野菜が給食でどのような料理になったかを掲示し、食材への関心を高められるようにする。

◇ 箸への移行を意識し、スプーンやフォークの正しい持ち方を知らせて、食べやすい方法を身につけられるようにする。

◇ 食事の場面では「シャキシャキだね」「甘いね」など、味や感触を言葉で伝え、子どもが楽しみながら食べられるようにする。

◇ 季節の食材や行事食(お月見など)に触れる機会を作り、食べ物と季節のつながりを感じられるようにする。

食育のポイント

9月は収穫や季節の行事を通して、食べ物に関心を持つチャンスがいっぱいあります。ちょっとした工夫で、子どもたちの「食べたい!」につながりますよ。

収穫と給食をつなげてみましょう
育てた野菜がどんな料理になったのかを掲示すると、「これぼくがとったトマト?」と食べる意欲につながります。

食具の使い方を丁寧にサポート
スプーンやフォークの正しい持ち方を伝えることは、箸への移行にもつながります。「こうすると食べやすいよ」と声をかけてみましょう。

季節の食材にふれる体験を
お月見の団子や秋の野菜など、旬の食材に親しむことで「季節と食」のつながりを感じられます。特別な食体験は子どもにとって大きな学びになります。

安全の文例

★ 園庭では小石や枝を拾い、子どもが安心して遊べるように環境を整える。

★ 運動遊具はこまめに点検し、壊れていないか、安全に使えるかを確認する。

★ 戸外活動や散歩の際は、道路や足元の状況を確認し、事故や転倒を防ぐようにする。

安全のポイント

9月は戸外遊びや運動の機会が増える季節。思いきり楽しむためにも、環境や遊具の安全確認が欠かせません。

園庭や遊び場の環境を整える
小石や枝を片づけ、足元が危なくないか確認しましょう。安心できる環境があるからこそ、子どもたちはのびのび遊べます。

運動遊具をこまめに点検する
すべり台や平均台など、日々使う遊具は壊れやゆるみがないかチェックを。安全が確保されていることで、思いきり体を動かせます。

2歳児・9月における家庭との連携の文例

◇ 戸外活動で汗をかいたり汚れたりすることが増えるため、着替えを多めに準備してもらうようにする。

◇ 園で流行している感染症については園便りや掲示で知らせ、症状が出たときには早めに受診できるように伝える。

◇ 夏の疲れが出やすい時期なので、園と家庭で健康状態をこまめに伝え合い、一人ひとりの体調を見守る。

◇ 保育参観や行事では、子どもの成長を共に喜び、保護者からの相談には一緒に考える機会を持つようにする。

◇ 季節の行事(敬老会やお月見など)について、園便りや掲示を通して知らせ、家庭でも親子で楽しめるきっかけをつくる。

家庭の連携のポイント

9月は夏の疲れが出やすく、季節の行事も多い時期。園と家庭が同じ方向を向いて関わることで、子どもたちが安心して過ごせますよ。

体調や健康状態をこまめに伝え合いましょう
季節の変わり目は体調を崩しやすいもの。家庭と園で小さな変化を共有することで、子どもの安心につながります。

着替えや生活習慣の準備を一緒に工夫する
戸外遊びや汗をかく機会が多い時期です。着替えを多めに用意してもらうなど、家庭での協力が子どもの快適な生活につながります。

行事や参観を子どもの成長の機会に
敬老会や保育参観などを通して、園と家庭が一緒に成長を喜び合うことが大切です。保護者からの相談があれば、共に考える機会にもしていきましょう。

2歳児・9月における職員間の連携の文例

* 保護者から聞いた子どもの体調や様子は、職員間ノートに記録するとともに口頭でも共有し、共通理解をもつ。

* 子ども一人ひとりの運動能力に合わせた援助や関わり方について話し合い、保育者間で対応をそろえる。

* 保育参観に向けて内容を確認し合い、役割分担を明確にして取り組む。

* 園庭やホールの使用時間を調整し、クラス間で円滑に活動できるようにする。

職員間の連携のポイント

子どもたちが安心して過ごせるようにするには、職員同士のチームワークが欠かせません。小さな情報の共有や声かけひとつで、保育の質はぐっと高まります。

体調や生活の様子を共有する
保護者から聞いた子どもの体調や家庭での様子は、ノートや口頭で必ず伝え合いましょう。全員が共通理解をもつことで、安心して対応できます。

対応や援助の仕方をそろえる
一人ひとりの発達や運動能力に合わせた援助について話し合い、保育者間でかかわり方を統一することが大切です。

行事や活動に向けて準備をする
保育参観や園庭・ホールでの活動では、事前に内容や役割分担を確認しておきましょう。スムーズな連携が、子どもにとって安心感につながります。

おわりに

9月は少しずつ過ごしやすくなる一方で、夏の疲れや季節の変わり目による体調の揺らぎも出やすい時期ですよね。そんな中でも、子どもたちは「じぶんで!」と挑戦する気持ちや、秋ならではの自然に目を輝かせる姿を見せてくれます。

思い通りにいかず泣いたり怒ったりすることもありますが、それも大切な成長の一歩。保育者がそばで共感し、支えていくことで子どもたちは安心して次の挑戦へと進んでいきます。

毎日の保育は忙しく、悩みや迷いもあると思います。でも、その積み重ねこそが子どもたちの心と体を育てています。この9月の月案が、みなさんの保育に少しでも役立ち、「そうそう、これでいいんだ」と思えるきっかけになれば嬉しいです。

どうぞ無理をせず、ご自身の体調にも気を配りながら、子どもたちと一緒に秋ならではの保育を楽しんでくださいね。

それでは、またやー!

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