ハイサイ、レイジンです。
園のお弁当会でクラスに一人はいるキャラ弁を持ってくる子。器用にお弁当を飾られていてすごいなーと感心してしまいます。
しかし、最近ではキャラ弁をめぐってトラブルが起こったり、キャラ弁禁止の園も出てきているらしのです。
今回のブログでは、キャラ弁のメリット・デメリットをまとめ、キャラ弁を作る親の心情、キャラ弁は子どもにとって必要なのかについても述べてみたいと思いもます。それでは、いってみよー!
キャラ弁のメリット
では、まずキャラ弁のメリットから。
子どもの食べる意欲が増す
「やったー、今日のお弁当は大好きな○○のキャラクターだ!」
「かわいいお弁当で、とてもおいしそう!」
キャラ弁のメリットととして第一に挙げられるのが、子どもの食べる意欲が増すということでしょう。子どもの好きなキャラクターや、かわいらしい見た目、きれいな色どりなどは子どもの興味を引き立て、食欲を引き立てる可能性があります。
キャラ弁により、食事の時間に楽しさを感じてくれたらいいですね。
親の弁当作りへの意欲・技術が上がる
「よーし、息子の大好きな○○のキャラ弁を作るぞー。」
「この細かい部分をカットして、彩りを考えると、ここにブロッコリーを入れようっと。」
キャラ弁を作るとなると、親も気合が入り、弁当作りへの意欲も上がります。上手くできた後の達成感も病みつきになるでしょう。また、カッティングやデコレーションなどの技術が向上したり、彩りを考えるので、野菜や魚、肉などのタンパク質もバランスよく配置することができるでしょう。
親や友達とコミュニケーションの機会が増える
「お母さん、○○のキャラ弁作ってほしいんだけど。」
「○○ちゃんのお弁当、~のキャラクターだね。かわいい!」
キャラ弁にすることで、親や友達とのコミュニケーションの機会が増えることが考えられます。子どもと一緒に弁当を作るとより濃密なコミュニケーションの時間となるでしょう。子ども同士でも、キャラ弁の中身について話題となったり、交流する機会が増えるかもしれません。
四季を感じられる
「ハムが桜の花になっているよ」
「今日のお弁当はサンタクロースだ」
キャラ弁に季節感を取り入れることで、四季の変化を感じることができます。例えば、春は桜やひな祭り、夏は魚や七夕、秋は紅葉やハロウィン、冬は雪だるまやクリスマスツリーなど取り入れることで、食べるときに季節や行事を意識することができるのです。
季節の食材も使うと、より栄養バランスの良いお弁当になりますね。
キャラ弁のデメリット
キャラ弁にはデメリットも存在します。以下を見ていきましょう。
時間と手間がかかる
「あれ、1時間たっているけど、まだ半分も進んでいない」
「この円を切る作業、果てしないんですけど」
ただでさえ、弁当作りは普段より時間がかかるもの。慣れていないとかなりの時間と手間がかかります。それが、キャラ弁ともなると細かい作業やデコレーションなど、普段の弁当作りより多くの時間と手間が必要になってきます。
忙しい朝には大きな負担となるでしょう。
プレッシャーやストレスの原因
「そんな期待されても、うまくできる自信なんて全然ないんだけど。」
「また失敗した。どうしたらうまくいくの。イライラするー。」
キャラ弁づくりでは、子どもの期待がプレッシャーになってしまったり、細かい作業がうまくいかなかったりしてイライラしてしまうことがあります。特に人に見せることを意識したり、完璧を求めてしまうと、プレッシャーが増してストレスの大きな原因となってしまうでしょう。
栄養バランスが偏る可能性
親「ハロウィンのキャラ弁作り開始。ジャックオーランタンの部分はカレー粉のおにぎり。お化けはチーズとハム、黒猫はウインナーと海苔で作るよ」
栄養に詳しい子「炭水化物と資質多め。タンパク質はあるけど、加工食品なのであまりよくないですね。あと、野菜も入ってないので食物繊維やビタミン等が不足しています。つまり、健康的とは言えません。」
親「すみません」
見た目やテーマを優先しすぎてしまうと、栄養バランスが偏ってしまう可能性があります。色合いや特定の食材を多く使いすぎてしまうと、全体の栄養バランスが崩れてしまうのです。
キャラ弁においては、見た目も大事ですが、工夫次第で栄養バランスとの両立も可能です。
子どもの期待とは違う出来になることも
子「あれ、今日のお弁当なんか変。ちょっとかわいくない。」
親「えっ、いつもと同じじゃない?ショックなんだけど。」
子どもがキャラ弁に慣れてくると、同じようなレベルの完成度を期待してくるようになります。その期待に応えることができなかった場合、子どもががっかりしてしまったり、親も期待に応えられずにストレスになってしまうことがあります。
コストがかかる
「○○のキャラクターは、顔が細かいからこのカッターが必要でしょ。デコレーション用のふりかけでしょ。食紅も買わなきゃ。このキャラクターが印刷されている海苔があるよ。」
店員「以上で3000円になります。」
「高っ」
キャラ弁づくりでは、特別な道具や食材を購入することで、コストが増加してしまうことがあります。最近では、デコレーションアイテムなども百均で売ったりしていますが、特別に揃える必要がある分、コストがかかると言えるでしょう。
自己満足の世界
親「よーし、今日のキャラ弁は完璧。2時間もかけて作ったんだから。」
子 弁当をあけて
「・・・なんだこれ。いただきます。この顔の部分、青色で食べる気なくしちゃう。」
子どもがキャラ弁に全く興味がなく、キャラ弁づくりが親の自己満足になってしまうこともあります。キャラ弁を作りたい親の思いが優先してしまい、子どもの思いは取り入れられていないのです。キャラ弁づくりでは、子どもの思いや反応を観察し、自己満足で終わらないようにする必要があります。
キャラ弁反対の園もある。過去にトラブルになったことも…
A「みてみて、今日は○○のキャラクター。かわいいでしょ。」
B「いいねー、私は◇◇のキャラクターだよ。」
C「僕は、□□のキャラクター。かっこいいでしょ。あれ、Dちゃんの弁当普通だね。」
D「・・・」
忙しさなど家庭の状況で、キャラ弁を作ることが難しい親もいます。そんな中、周りがキャラ弁だと仲間外れにされたり感じたりすることも。子ども達の間で比較や競争が生まれてしまうのです。そのような状況を避けるために、キャラ弁を禁止にする園もあります。
キャラ弁を禁止にするその他の理由としては、
・園が弁当に栄養バランスを求めており、キャラ弁だと栄養バランスに偏りが見られる可能性があると考えている。
・細かい手作業が多いキャラ弁では、衛生面のリスクが増えると考えている。
・子どもがキャラ弁の外観だけに夢中になってしまい、なかなか食べることに集中でていない。
といったことが考えられます。
個人的には、園として何でも禁止にするのではなく、キャラ弁でもキャラ弁じゃなくても、親が作ってくれた弁当はどれも素晴らしいもので、比較や競争が生まれないような雰囲気づくりを心がけていく必要があると思います。
子どもにキャラ弁は必要なのか
最後に、キャラ弁が子どもにとって必要かということですが、子どもそれぞれで違ってくるのかなと感じています。キャラ弁にはさほど興味もなく、常に好き嫌いなく食事を楽しむ子もいれば、食べることが苦手で、キャラ弁で食の意欲につながる子もいるでしょう。
大切なのは、キャラ弁など食事の工夫をすることと、子どもの様子・反応を見ることはセットだということです。
・キャラ弁を喜んでいるか
・食事は進んでいるか
・食への楽しさを感じているか
といった様子を見ていくことで、キャラ弁も有意なものになってくるでしょう。
ただ、親の負担も無視してはいけません。
「時間がない」「細かい作業が苦手」
という人が、キャラ弁づくりを行っていっても、精神的負担になり逆効果。
また、
・周りがキャラ弁だからうちもやらなきゃ
・ほかの子に負けないように、すごいキャラ弁にしないと
といったように、周りを意識するのもストレスになってしまいます。
キャラ弁づくりは、「キャラ弁づくりを楽しく行える」「苦にならない」といった精神的負担がない場合に行うのがよいのではないでしょうか。
おわりに
ということで、今回は『キャラ弁反対の人が増えている?~キャラ弁のメリットとデメリットをまとめてみた~』を述べていきました。
キャラ弁は、うまくいけば子どもの食への意欲を高めたり、親や友達とのコミュニケーションの機会を増やしてくれます。
キャラ弁づくりは無理のない範囲で楽しむことが必要です。子どもにとっても有益で、親にとっても負担にならないようにしていきたいですね。
それでは、またやー!
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