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不適切保育の深刻な影響~子どもと保育士(保育者)に与える影響が大きすぎた件について~

保育
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ハイサイ、レイジンです。

 連日不適切保育のニュースが流れてきており、保育の闇が暴かれてきてんなーと思っているのですが、この『不適切保育』。実は、子どもにかなりの悪影響を与えるんですね。「かわいそう」だけで終わっていい話ではないんです。

 そして、その悪影響は保育者にも広がります。

 今回は、不適切保育が子どもと周りの保育士(保育者)に与える影響について調べてみました。

 それでは、いってみよー

不適切保育とは

 それでは、まず『不適切保育』の意味から。

 不適切保育は、その名の通り

 不適切な保育のことで、脅したり、傷つけたりする保育のことを言います。身体的に傷つけたりひどい言葉で中傷し、心理的に傷つけることも不適切保育になりますね。

例を出していきましょう。

・食事の時間。子ども達に食事を提供しますが、その園では子どもは完食することが方針。野菜を食べない子は、次のご飯やおかずが出てきません。食べたいのですが、なかなか食べられない子を見て、保育者が無理やり口に野菜を詰め込みました。「ペッ」と吐き出す子を見て、保育者は怒りだし、それ以降のご飯をあげないことにした。
・園では、発表会を完璧に仕上げないといけません。保育士はそのプレッシャーを常に感じており、劇遊びで上手くセリフを言えない子に厳しく詰め寄り、他の子は遊んでいるのに、セリフを覚えるまでずっと繰り返させました。その子は、遊ぶことも許されず、1日中、劇の練習が続いたといいます。

このような事例は後を絶ちません。

 実際、完食するために、子ども達に食事を無理やりあげたり、発表会など大きな行事に向けて厳しい練習を課す園は、レイジンの周りの園や実際にいた園でも行われていたことも聞いており、他にも多く存在すると思われます。

 この事例を見て感じることは、「虐待に近いことをしているな」ということ。そして、虐待など大きなストレスは、子どもの未来にかなりの悪影響を与えることがわかっています。

不適切保育が子どもに与える影響

 では、子ども時代の大きなストレスが与える影響について見ていきます。

DNAレベルで異変が起きる

 774人の児童を調べた長期研究によると、「3歳前の時点で辛い目に合った子は、DNAレベルで異変が起きて、がんにかかりやすかったり、老化が進みやすくなる」とのこと。恐ろしや。

 他の研究では、幼少期の大きなストレスが遺伝子に傷を残す傾向があることがわかっているとか。

トラウマの数が多いと、成人後、心身ともに問題を抱えやすい

 トラウマの(虐待やネグレクトなど)が多いと、成人後にかかる病気や問題行動の数も増えていきます。

 どのような疾患や問題行動がでてくる恐れがあるのか、ざっとみていきましょう。

 ・癌

 ・心臓病

 ・肝臓病

 ・肺気腫

 ・慢性気管支炎

 ・うつ

 ・不安

 ・自殺

 ・自己破壊

 ・喫煙

 ・アルコール依存症

 ・性感染症

 また、このようなトラウマ体験が多い子は、実行機能の発達にマイナスの影響があり(衝動的になったり、自制が効かなくなったりする)、効率的な学習ができないため、学校内での問題行動も増えるという結果も出ています。

 このように、子どもの未来に悪影響しか及ばさない不適切保育を、専門家の保育士(保育者)が行うことはありえないことです。親でも虐待していたら逮捕です。それくらい問題のあることだと感じるべきですね。

不適切保育が周りの保育士に与える影響

 不適切保育は、子ども以外に、周りの保育士(保育者)にも悪影響を与えます。

精神的ストレス増加

 不適切な保育環境で働く保育士は、不適切な指導方法を見ることでストレスを受けやすいです。精神的な負担とストレスを増加させ、メンタルの問題を引き起こす可能性があります。子ども達への不適切なかかわりを見ていると、ストレスが増えていくのは容易に想像できますよね。

離職率が上がる

 このような現場で働くと、周りの保育士(保育者)は、離職を検討していきます。それはそうですよね。虐待に近い対応は、見ていて嫌になるし、ストレスもたまるので、一刻も早く離れるのが正解です。不適切保育による周りの離職が、保育全体の離職率アップにもつながっているともいえるでしょう。

保育士(保育者)の評判が低下する

 不適切な保育が公に知られると、保育士の職業の評判に悪影響を与えていきます。「これだから保育士は!」と言われても仕方ありませんよね。これは、他のまじめに働いている保育士の評判を落とすだけではなく、優秀な保育士の採用を難しくし、より質の低下を招いていくことにつながります。

保育への情熱がなくなる

 保育士は子どもたちの成長と発達を願い、情熱を持って取り組んでいきますが、不適切な保育環境では、この情熱を奪うことがあります。保育士が保育への情熱をなくしてしまうと、子どもたちへの保育の質も低下していきます。

保育スキルの低下

 保育士を目指して大学や短大、専門学校などで学んできたことが、不適切保育を行う現場に遭遇することで、あっという間に、これまでの学習が意味をなさなくなってしまいます。後輩は、先輩の保育を見て学びます。脅して、子ども達がいうことを聞いていたら、そちらが正解と思い込み、同じような保育を真似していってしまうのです。こうして伝統が引き継がれ、不適切保育を不適切と思わない人が増えていき、保育スキルが低下していきます。

おわりに

 ということで、今回は『不適切保育が子ども、周りの保育士に与える影響』について述べさせてもらいました。

まとめ!

・不適切保育は、場合によっては虐待ともいえるものもある。

・不適切保育を受け、子どもに大きなストレスがかかった場合、大人になっても病気になったり、問題行動を起こしやすくなってしまう。

・不適切保育は、周りの保育士にも悪影響を与え、ストレスや離職の増加につながったり、保育への情熱もなくなったりするぞ。

現在、問題になっている不適切保育ですが、氷山の一角かなとも感じています。

次回は、『不適切保育はなぜ起こるのか、背景、不適切保育を防ぐため』について述べていきたいと思います。

では、またやー

参考文献

DNAの働きに異変を起こすかもしれない「子供時代の7つの逆境」 | パレオな男 (yuchrszk.blogspot.com)

大人になってからの幸福を左右する「子供時代の7つの体験」 | パレオな男 (yuchrszk.blogspot.com)

私たちは子どもに何ができるのか – Google Books

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