ハイサイ、レイジンです。
劇遊びの進め方は、『劇遊びの進め方~子どもたちが主体的に遊びを進めるおススメの方法とは~』で述べさせてもらったのですが、
楽器遊びはまだだったので、ここらで少し。
楽器遊びって、発表会やお遊戯会、生活発表会などで良く行われるのですが、
「楽器は何を選んだらいいの?」 「どのくらいの量を出したらいいの?」 「楽器の使い方って?」
と最初はわからないことばかり。
ということで、今回は『楽器遊びの楽しさを子どもにどのように伝えていくか』について述べさせてもらいたいと思います。
それでは、いってみよー
発表会についての記事はコチラから
□『劇遊びの進め方~子どもたちが主体的に遊びを進めるおススメの方法とは~』
□『生活発表会のねらいとは?~各年齢ごとのねらいや内容を考えてみた~ 』
□『生活発表会、5歳児のおススメの演目はコレだ~題材や進め方のポイントを紹介~ 』
□『生活発表会、4歳児のおススメの演目はコレだ~題材や進め方のポイントを紹介~』
楽器遊びの進め方
楽器の種類
では、まず楽器の種類と扱える年齢の目安を書いておきます。それぞれ、子ども達の発達やこれまでの使用歴に応じて楽しめるようにしていきましょう。
・カスタネット (2歳児~) ・鈴 (2歳児~) ・タンバリン (2歳児~) ・マラカス (3歳児~) ・ウッドブロック (3歳児~) ・トライアングル(4歳児~) ・小太鼓 (4歳児~) ・大太鼓 (4歳児~) ・シンバル(4歳児~) ・木琴 (5歳児~) ・鍵盤ハーモニカ(5歳児~) ・ハンドベル(5歳児~)
もしかしたら、「うちの園は4歳児から鍵盤使っているよー」という園もあるかもしれません。そこらへんは、使用歴に応じて臨機応変に対応していきましょー。
ここで間違ってほしくないのは、4歳児と書かれているからといって、うまく扱えないときに無理やり練習させないこと。楽器遊びのねらいは「楽しむ」ことですよー。
正しい楽器の使い方
鈴、カスタネット、タンバリン、トライアングル、太鼓、鍵盤ハーモニカの使い方
上記の楽器遊びの使い方については、↓のサイトに詳しく乗っていましたのでどうぞご参考に
『保育で楽器遊びを楽しもう! 鈴や太鼓の正しい使い方や導入するときのポイント | 保育士求人なら【保育士バンク!】 (hoikushibank.com)』
↑のサイトに載っていない楽器の使い方をここではお知らせ
ウッドブロック
ウッドブロックは、左右に切り込みが入っていて、中がくりぬかれている楽器。スティックでたたくと、左右で違う音が出ます。
右利きの場合は、左手で楽器のグリップを持ち、右手でスティックをもって、左右交互にリズムに合わせて叩いていきましょう。
マラカス
マラカスは、棒の部分が持ち手で、卵型の部分から音が出ます。中には粒が入っており、振ると「シャカシャカ」と音が鳴る楽しい楽器。リズムに合わせて腕を上下に振って楽しみましょう。手をぐるぐる回してみると、また違った音が鳴るのでおもしろいですよー。
シンバル
シンバルは、子どもが持つのなら、少し小さめの物を選びましょう。革の輪の部分に手を通して持ちます。大きな音が鳴るので要注意。慣れてくると、腕の強弱で音の大きさも調整できるようになりますよ。
木琴
木琴は、折り畳み式の物もあり、幼児期まではそちらの方がサイズ的にも扱いやすいです。先が丸いスティックを鳴らしましょう。鳴らし方も、スティック2本を右端から滑らせるように鳴らす方法と、音階に合わせて叩く方法があります。子どもの様子や曲調に応じて使い分けしていきましょう。
ハンドベル
ハンドベルは、音階ごとに色が分かれていて、ベルの部分を上向きにして持ち、振って音を出していきます。一人ですべての音階を行うのは大人でも難しいので、何名かで協力して行いましょう。
持ち手の先にボタンを押すと、音が出るハンドベルもあり、そちらは机に置いたままでもできるので、少人数でも可能になります。
楽器遊びの導入について
では、いよいよ楽器遊びの導入。様々な導入方法があると思いますが、方法の一つとして参考にしていただけたらなと思います。
手作り楽器で遊ぼう
急に楽器が出てきても、子ども達にとっては、「急になんだ?」という感じでしょう。そこで、普段出している廃材を使って音を出して遊ぶことで、自然と楽器につながっていきます。
ペットボトルに小石などの小さい自然物やビーズなどの素材を入れてみたり、プリンカップに入れると、また違った音が出たり。子ども達は遊びを通して、音を出す楽しさを味わうことができるでしょう。
手作り楽器が載っているサイトはコチラ→手作り楽器アイデア集〜実際に音が鳴る楽器製作遊び〜 | 保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる] (hoiclue.jp)
そこから、子ども達が「本物も触ってみたい」と伝えに来るかもしれません。本物があることを保育者側から伝えると「触ってみたい」と言ってくるでしょう。子ども達の「やってみたい」がつながるようにしていきましょう。
楽器の扱い方を知ろう
本物の楽器が出てきたところで、扱い方を知らずに激しく使用してしまうと、楽器が損傷してしまうかもしれません。そうならないためにも、楽器を扱うならお約束があることをしっかり知らせていきましょう。
・楽器の持ち方、鳴らし方など正しい使い方を知る ・丁寧に扱う
正しい使い方を知ることで、楽器を丁寧に扱おうとする姿勢も出てきますよ。ただし、扱い方だけに注目して口うるさくなってしまうと、子ども達の楽器遊びの楽しさも半減してしまうので、注意しましょう。
リズム打ちを楽しむ
普段から手遊びとしてリズム打ちを行っていると、子ども達の楽器を使ってのリズムを合わせるのもスムーズにいくでしょう。
『てをたたきましょう』や『しあわせならてをたたこう』は子ども達が大好きな曲です。曲と一緒にリズム打ちも楽しみましょう。保育者のリズムに合わせて手を叩くだけでも、子ども達は集中して行いますよ。
身近にある曲を使う
カスタネットでチャチャチャ
レイジンが良く使っていたのは、『カスタネットでチャチャチャ』という曲。曲がタイミングも教えてくれるので、子ども達もリズムに乗って楽器を鳴らすことができます。もちろん、カスタネットは無くてもオーケー。
カスタネットでチャチャチャ(詞:吉岡治/曲越部信義)/Hoick楽曲検索~童謡・こどものうたを検索!~
山の音楽家
『山の音楽家』も楽器遊びの定番。「上手にカスタを鳴らしてみましょう」と歌詞を少し変えて歌うだけで、その楽器のパートが曲に合わせて楽器を鳴らしていきます。動物も出てくるので、子ども達もなじみやすい曲になります。
楽器遊びを普段の遊びの中に
お集まりを通して、クラスのみんなで楽器を使うというやり方もいいですが、普段の室内遊びの時間から楽器を使えるようにしておくことで、子ども達もより楽器が身近に感じたり、親しみをもって楽器を鳴らし、音で自分を表現する姿が見られるようになります。
・CDデッキなどを子どもたちが使えるようにセットする ・デッキのそばに扱いやすい楽器も使えるように置いておき、いつでも触れるようにしておく。 ・各楽器の数は2~3つほどで良いが、子どもの様子に応じて必要な分を補充したり、減らしたりしていく。
といった点を意識しながら環境構成を行っていきましょう。
楽器遊びを発表しよう
楽器遊びが盛り上がってくると、子ども達から「誰かに見せたい」という声が出るかもしれません。友達だったり、お父さんやお母さんだったり。そうなるとさらに楽器遊びが盛り上がるチャンス。発表する舞台を整えていきましょう。
このような声から発表会につながると、子どもの「やりたい」が形になって、子ども達が作り上げる発表会になっていきますね。
保育における楽しい楽器遊びとは
では、最後に保育における楽しい楽器遊びについて。
楽器遊びになると、ついリズムを合わせることや楽器の扱い、音程を合わせることなどに重きを置きがちになってしまいます。
しかし、
ここで大切なことは、正しい発声や音程で歌うことや楽器を正しく上手に演奏することではなく、子ども自らが音や音楽で十分遊び、表現する楽しさを味わうことである。
保育所保育指針解説.pdf
と保育所保育指針解説で述べられている通り、「子どもが音や音楽で遊び、表現することを楽しむこと」が保育における音楽とのかかわりです。
『上手に演奏すること』『出来栄えをよくすること』が目的ではないということを、理解していきましょう。
おわりに
ということで、今回は『楽器遊びの進め方』について述べさせてもらいました。
劇遊び同様、子ども達にすべて指示を出してしまっては、保育者主導の楽器遊びになり、子ども達は「やらされている」という感覚になってしまいます。
子ども達が「やってみたい」と進んで楽器遊びを楽しむ姿が見られるといいなと思います。
それでは、またやー!
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