ハイサイ、レイジンです。
3月になり、お別れの季節が近づいてきています。
園では、卒園式に向けての取り組みも行っているのではないでしょうか。
そこで今回は卒園式のねらいや保育者の援助・環境構成を考えてみました。しっかりとねらいをもって・行事に取り組むことで、子ども達の育ち、旅立ちを支えていきましょう。
それでは、いってみよー!
5歳児における卒園式に向けてのねらいや援助、環境構成とは
卒園式を迎える中で、一番大きなポイントは、「子ども達が成長を感じる」というところにあります。式はあくまで手段。子ども達が成長を感じられるようにねらいや内容を立てていく必要があります。
卒園式に向けてのねらいや内容
ねらい
○一年の思い出を振り返り、成長を感じながら卒園への見通しを持つ。
○友達とのかかわりの中で、自分の成長を感じ、自信をもって過ごす。
内容
・卒園式までの見通しを持ち、必要なものを話し合って準備を進めていく。
・友達と一緒に一年間を振り返ったり、思い出を伝えあったりしながら作品整理を行う。
・卒園式に向けて、伝えたい思いを考えたり、気持ちを込めて歌ったりする。
・卒園式に向けて、友達と力を合わせて部屋飾りをする。
卒園式に向けての保育者の援助や環境構成
保育者の援助
◎子ども達と卒園式の流れを確認し、イメージや見通しが持てるようにしていく。
◎卒園式に向けての準備を子どもたちが考えたり、話し合ったりして取り組めるようにしていく。
◎考えを出し合いながら卒園式の準備を進めていく姿を認めていき、自信が持てるようにしていく。
◎作品整理を通して、子どもが感じたことに共感していき、子ども達が自分の成長を感じられるようにしていく。
◎子ども達と思い出を振り返り、一人一人の思いを大切にしながら、子ども達と一緒に卒園式での言葉を考えていく。
◎歌や思い出の言葉を通して、友達と一緒に声を合わせる嬉しさやリズムにのる楽しさが感じられるようにする。
◎子ども達と一緒に部屋飾りに必要なものを考えたり、飾ったりして、嬉しさが感じられるようにしていく。
環境構成
□卒園式までの見通しが持てるように、子ども達が見えるように予定を記入していき、確認できるようにする。
□作品整理を行っていく中で、その時に感じたことや思い出を伝えあったりしながら成長を感じられるような時間や場を用意する。
□曲のイメージが持てるように、歌詞を掲示していき、子ども達が心をそろえて歌う喜びが感じられるようにする。
□卒園式が近づいていることが感じられるように、園も装飾を行っていく。
卒園式当日のねらいや内容
ねらい
○園生活を思い出し、お世話になった人に感謝の気持ちをもって卒園式を迎える。
○成長したことに自信を持ち、卒園の喜びを味わう。
内容
・身近な人への感謝の気持ちを持ち、伝わるように工夫する。
・自信をもって卒園式に参加し、就学への期待を持つ。
・自分の成長に喜びを感じながら、卒園式に参加する。
卒園式当日の保育者の援助や環境構成
保育者の援助
◎自信をもって卒園式に参加できるように、意欲的に取り組む姿を認めたり、励ましたりしていく。
◎不安を感じている子の気持ちを受け止めていき、安心して卒園式に参加できるようにしていく。
◎卒園式の姿を十分に認め、自分の成長が感じられるようにする。
◎子どもの成長した姿を保護者と共に喜び、子どもたち自身も成長を感じられるようにする。
環境構成
□当日は、排泄の時間を取ったり、不安な気持ちを和らげられたりできるように、登園から式まで余裕をもって過ごせるようにしていく。
□卒園式が終わった後も、装飾などを残しておき、余韻を味わったり、自身の成長を感じられるようにする。
卒園式に向けて注意すること~不適切保育につながらないように~
卒園式を迎えるにあたって、式をりっぱなものにしたい思いが強くなってしまうがあまり、
・式の練習を長時間行う。 ・並び方や姿勢などを過度に注意する。 ・歌や言葉がうまくできない子を、皆の前で叱る。
といった不適切保育につながるようなかかわりはよしましょう。
ねらいは、「子ども達が自信をもって式に参加すること」「自分の成長を感じる」ことです。
時折、
「ちゃんと並べないと一年生に慣れないよ」「もう一度、保育園からやり直すの?」といった言葉で子どもを脅す先生が見受けられますが、このような対応は不適切保育です。
・活動のバランスを考えて、遊びの時間も設ける。 ・子ども達のできているところや頑張っているところを認めていき、自信をつける ・子どもの特性を知り、個々に合った行事への取り組み方や式の持ち方を考える。
といった工夫を通して、卒園式に向けての取り組みを行っていきましょう。
卒園式のおススメの歌
では、最後に卒園式おススメの歌を2つほど紹介。
①『ね』
卒園式を明るくしたいという方にピッタリなのが、『ね』という曲です。友達のつながりや個性を認める大切さにも触れております。子ども達もすぐに口ずさむようになりますよ。
②MINMI タイムカプセル
最後はあのMINMIさんの曲。「えんてい」「おにごっこ」「おゆうぎかい」「うんどうかい」といったフレーズが含まれており、しっとりとした卒園ソングになっています。
おわりに
ということで、今回は『5歳児における卒園式に向けての取り組み・ねらい・保育者の援助・環境構成を考えてみた』ということで、卒園式に向けてどのようにねらいをもって保育をしていくかをお伝えしてきました。
子ども達が自分の成長を感じ、期待をもって就学できるようにしていきたいですね。
それでは、またやー!
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