ハイサイ、レイジンです。
節分が近づいています。節分と言えば、豆まきや鬼のお面製作が代表されますが、ただ豆まきや鬼のお面製作などを行っていては、もったいない。
保育におけ節分のねらいを理解することで、保育の質も上がっていきます。
今回は、指導案における節分のねらいや保育者の援助を考えてみました。自園の子ども達に照らし合わせて、参考にしてみて下さい。
それでは、いってみよー
節分で気を付けてほしいポイント
本題に入る前に、節分においては安全面や個々への配慮という点でも気を付けないといけない点も多いです。
豆の誤飲やアレルギー
まず、豆の誤飲に気を付けましょう。豆は小さくて固く丸いといいたのどに詰まる要素がそろっており、誤飲による事故も聞かれます。消費者庁からも『食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!―気管支炎や肺炎を起こすおそれも、硬い豆やナッツ類等は5歳以下の子どもには食べさせないで― | 消費者庁 (caa.go.jp)』といった告知が出ているほど。
豆を食べるのを控える円が多いと思いますが、もし食べるという園があるのなら、誤飲事故には十分に気を付けてもらいたいと思います。
そして、大豆アレルギーもあるので、子ども達のアレルギー確認も重要になってきますね。
鬼を怖がっている子への配慮
鬼はインパクトがあり、子ども達にとっては十分に怖いです。中には恐れずに向かってくる子もいますが、もし職員が鬼に返送する場合、怖がっている子がいたら遠くから見学するといったような形でも十分だと思います。
万が一にも、怖がっている子を脅かそうとしたり、子どもを無理やり追いかけたりするのは子どもの思いを無視することにもつながるので、やめましょう。
不適切保育にならないように
また、時折みられるのですが、「○○しなかったら鬼さん来るよ」など、子ども達に言い聞かせるために脅しを使うのはやめましょう。
現在、このような脅しは、不適切保育に当たります。
脅しや子どもを泣かせることを目的にすることは論外です。
子ども達が楽しめる節分行事を意識しましょう。
3,4,5歳児の節分のねらいや保育者の援助・環境構成
では、本題に入り、節分の各年齢ごとのねらいを見ていきましょう。
5歳児のねらい
5歳児において重要になってくるポイントは、
「節分の意味や由来を知る」ということと、「工夫して鬼のお面を作る」こと、「豆まきを楽しむ」といった3点になります。
ねらいはこんな感じ。
○節分の由来を知り、鬼のお面を自分なりに工夫して作ることを楽しむ。 ○友達と一緒に豆まきを楽しむ。
上記のねらいに対する援助や環境構成は、
◎援助 □環境構成 ◎自分なりに工夫して表現する良さを認めたり、友達同士で作品の良さを認められるように援助する。 ◎どのような点を工夫したか発表する機会を設けていき、友達の良さに気づけるようにする。 ◎友達と一緒に豆をまくことで、鬼を退治しようとする姿を認めていく。 □絵本や紙芝居を用意し、視覚を通して節分の由来を伝える。 □イワシの頭や柊など節分に関係のあるものを飾り、子ども達が興味をもって触れたりできるようにしておく。 □これまでの経験を活かして、自分なりの鬼を工夫して作ったり表現したりできるように素材を用意する。
といったあたりでしょうか。5歳児にもなると、節分の由来を知ったうえでの豆まきが楽しめるようになると思います。
4歳児のねらい
4歳児のポイントは、
4歳児なりに「節分の意味や由来を知る」、「お面作りを楽しむ」、「豆まきを楽しむ」といったところがポイントになってきます。年長児ほどではないですが、おおまかに節分の意味なども理解してくれるでしょう。
ねらいは以下のようになります。
○節分に興味を持ち、歌を歌ったり、絵本を見たりすることを楽しむ。 ○鬼のお面を準備し、節分を楽しみにする。 ○節分がどのような行事か分かり、豆まきを楽しむ。
上記のねらいに対する保育者の援助や環境構成は、
◎保育者の援助 □環境構成 ◎作りたいものがうまくできずにいるときは、友達のアイディアを紹介したり、一緒に考えヒントを与えたりしながら、自分なりにできた満足感を得られるようにしていく。 □これまでの経験を思い出してお面作りや豆入れを作れるように、いろいろな材料や素材を用意しておく。 □絵本や紙芝居を用いて節分の由来をわかりやすく伝えるようにする。 □お面を取り出しやすいところにおいておき、遊びに取り入れやすいようにしていく。 □イワシの頭や柊などを飾っておき、豆まきに興味が持てるようにしておく。
といった感じになりますね。友達と一緒に節分に必要なものを考えたり工夫して作ったりすることを楽しめるようにしていきたいですね。
3歳児のねらい
3歳児は節分という行事に興味を持ち、楽しんでいたかがポイントになります。
そんな中で、ねらいは以下のような感じ。
○節分の行事や鬼に興味を持つ。 ○鬼のお面作りを楽しむ。 ○節分を通して、みんなと一緒に豆まきを楽しむ。
上記のねらいに対する保育者の援助や環境構成は、
◎保育者の援助 □環境構成 ◎絵本や紙芝居を読んだり、一緒に踊ったりしながら鬼のイメージが持てるようにしていく。 ◎子どもが作っている鬼に肯定的な言葉かけをしていき、自分で作った達成感や完成した喜びが感じられるようにしていく。 ◎数人ずつ作れるようにしていき、ボンドの適量などを丁寧に知らせていけるようにする。 ◎保育者も一緒に的に向かって豆まきをしていき、節分を楽しめるようにしていく。 □鬼のお面作りに必要な材料を用意する。 □柊やイワシなどを飾り、節分に興味が持てるようにする。 □大きな鬼の絵を部屋に貼っておき、遊びの中でも繰り返し豆まきごっこを楽しめるようにしていく。
といった感じになります。部屋でも豆まきごっこを取り入れ、節分という行事を楽しんでいってほしいものですね。
おわりに
といことで、今回は『3,4,5歳児の節分のねらい』ということで、記事を書かせてもらいました。節分も子ども達の製作や行事への興味関心を見ていくと、すごく有意義なものになります。
不適切保育で、保育者が無意味な優越感を感じることがないようにしていきましょう。
それでは、またやー!
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