ハイサイ、レイジンです。
最近、藤本美貴こと『ミキティ』をテレビ番組でよく見るようになりました。特にテレビ朝日『夫が寝た後に』では、子育て論や家族について語っており、Tverでもランキング上位に入るほどの人気を得ております。
といったように、ミキティの子育て論への共感や人柄に感心する意見も多くみられます。では、ミキティの子育てが完璧に何でもこなしているのかというと、そうでもなく…
という上履きは洗いません主義だったりと、どこか『テキトー』と感じられつつも、多くのママたちから支持されています。なぜ彼女のアプローチは心地よいと感じられるのでしょうか?今回はその理由を深掘りしていきます。
それではいってみよー!
ミキティ(藤本美貴)の子育ては程よいテキトー
ミキティは、『ハロー!ミキティ』というYouTubeチャンネルで子育ての相談に乗ったり、テレビや様々な媒体で子育てについて話をしています。
そんな中でも
「惣菜なんて全然あり!」
「キャラ弁みたいに凝らなくて、シンプルで栄養バランスが取れた弁当でいい」
「家事は一人で完璧にこなすのではなく、家族で協力して行う。子ども達にも簡単な家事を行ってもらう。」
洗濯物が山のように積みあがっている→「まあなんとかなるさ」
といったようなテキトーさが感じられるエピソードが多くみられます。
しかし、このテキトーさは放置したり、無気力になったりするというものではなく、ストレス管理や子どもの責任感や自立心を育てる、なにより自然体でいることの大切さを教えてくれ、多くの親の共感を得ているのです。
なぜ「テキトー」が心地よいのか
では、ミキティのテキトーさがなぜ多くの人の共感を呼び、心地よさを感じさせてくれるのかを具体的に説明していきます。
完璧主義からの解放
まず、一番大きなポイントが「脱完璧」です。ミキティの子育ては完璧を目指していません。というか子育てでは、完璧はほぼ無理です。完璧を目指してしまうと大人や子どもに大きな負担がかかります。
完璧主義のやばさを見ていきましょう。
メンタルへの影響
・うつ病
・不安障害
・自殺リスク
・燃え尽き症候群
・摂食障害
・ストレスを引き起こし、パフォーマンスの低下
・睡眠の質の低下
このように、完璧主義はメンタルにかなりの悪影響。ある研究によると、完璧主義者は年を取るほど人生に失敗しがちなのだとか。
親が完璧主義だと、子どもにも大きなストレスを与えます。
親が完璧主義の場合にかかる子どもへのストレス
・「あなたなら100点取って当然」→子どもへの過度な期待
・「どうしてそんなこともできないの」→批判と非難を繰り返す
・「こっちの方がいいに決まってる」→行動のコントロール
・「あの子はできるのに、どうしてあなたはできないの」→他者比較と競争
・「塾も行って、ピアノも行って、そのあと家庭教師ね。」→過度なスケジュール
・「おまえは、サッカー選手になるんだ。おれが成し遂げられなかった夢をお前に託す。」→夢や目標を押し付ける
こうした親の影響を受けた子どもがどうなっていくかというと、
・自分を批判する傾向
・自己評価が低くなる
・うつ病や不安のリスクが高まる
・失敗を恐れる
・新しいことに挑戦しない
親が完璧であったり、子どもに完璧を求めるのがいかによくないことかがわかります。
その反面、ミキティの子育ては『脱完璧』。完璧にしなきゃというプレッシャーから解放されるので、精神的にもよい状態で子育てが行えます。ミキティ流の子育てがどのようなメリットがあるか見ていきましょう。
ミキティ流子育てのメリットとは
完璧を目指さないミキティ流の子育ては、親にも子どもにも大きなメリットがあります。
親にとってのいい点
・楽しく子育てできる
「全部きっちりやらなきゃ」と思わなくていいので、毎日少しリラックスして子どもと一緒に楽しい時間が過ごせる。子どもと笑顔で向き合える。
・怒りすぎなくなる
完璧を求めないと、子どもが失敗したときも「まあ、こんな日もあるよね」という余裕を持てるので、怒りすぎることが少なくなる。親もイライラしなくなる。
・お互いに信頼し合える
「全部親がやってあげなきゃ」と思っていないので、子どもに任せられる。子どもも自分で考えて動く力がつき、親も子どもを信頼できるようになる。
子どもにとってのいい点
・安心してチャレンジできる
親が「失敗してもいいんだよ!」という姿勢でいると、いろんなことに挑戦しやすくなる。上手くいかなくても、またやり直せばいいから、何でも楽しんでやれる。
・自分のペースで成長できる
子どもが「他の人と比べなくても、自分のペースで頑張っていいんだ」って思うと、ストレスが減って、自然に成長できる。急がないでじっくりやることができる。
・自信が持てる
小さな成功でも「これでいいんだ」って思えることで、自分に自信がつく。「全部完璧にしなきゃ」って思わないことで、もっと自分を好きになれる。
と親も子にもいいことばかり。先ほど紹介したミキティのエピソード「ご飯はたまには惣菜でいい。」「洗濯物が山のようになっていてもなんとかなるさ」も完璧を目指さず気楽な気持ちになれますよね。
遺伝学では、親の育て方なんて子どもの性格にはあんまり影響ないという研究もありますが、親のストレスは子どもに悪影響ということはわかっているので、やはりストレスをあまり感じず子育てするのが吉ということでしょうね。
ミキティの子育て論をどう活かすか?
では、『脱完璧』ミキティ流の子育て論を実際にどう生かしていけばよいのでしょうか。ここでは具体的なアクションを挙げていきます。
「完璧じゃなくてもいい」と自分自身に言ってみる、子どもにも伝える
親自身が、家事が完璧じゃなくても「今日はこれでいいか」と自分自身に言い聞かせてみたり、子どもにも「完璧じゃなくていいんだよ」と伝えてみましょう。例えば、
・子どもが洗濯物をたたんでいて、畳み方が気になったとしても→「今日はこれでいいか」「手伝ってくれてありがとう」
・まだトイレ掃除が終わっていないけど、時間が迫っている→「他の家事は終わったからまた次にしよう」
・子どもが勉強を間違っている→「よく頑張っているね。あとで一緒に直そう」
といったような感じ。親自身も完璧を求めず、子どもの失敗も許容していきましょう。
失敗をポジティブに受け止めよう
失敗をポジティブに受け止めることも楽しい気持ちで子育てを行うには必要なことです。
・料理が少し焦げてしまった→「ちょっと焦げ目がついたから香ばしくなったね」
・子どもがテストで30点を取った→「そういうときもあるさ。次回はもっと取れるように勉強しよう」
ユーモアを交えて失敗をネガティブにとらえないようにしたり、子どもに対して前向きに声をかけ、成長に焦点を当てられるようにしていきましょう。
笑うことを大切にする
小さなハプニングや子ども達の純粋な行動を楽しんで笑うことも子育てを楽しむには必要なことです。
・子どもが料理したいと言ってきて、出てきたサンドイッチは生のジャガイモとニンジンを挟んだだけだった。
・子どもがカメラを前にすると必ず踊りだす。
ちょっとした出来事でも、笑いながら過ごすことで親子のきずなも深まるし、自然と楽しい時間を過ごすことができます。
手を抜く日を決める
ミキティも「手抜きの日」を決めているといいます。忙しい日常の中で、無理をせずにリラックスする時間を大切にしているのです。
・家事や料理を完璧にこなそうとせず、時には簡単な食事や外食で済ませる。
・子どもも大人もリラックスできる時間を作る
このようにバランスを取りながら家族との時間を楽しむことが大切です。手抜きの日を設けることで、ストレスを減らし、笑顔で過ごすことができるのです。
子どもの自立を尊重する
いつまでも子どもをコントロールしようとすると、子どもも成長しないだけではなく、大人も疲れていきます。
・自分でおやつを選んでもいいよ
・子どもが色の組み合わせがおかしい洋服を選ぶ→「今日はそのスタイルなんだね」
子どもを自分の監視下に置いておくことは、子どもの成長を大きく阻害します。『ヘリコプターペアレント』(親が過保護で、子どもに対して過度に関与する育児スタイル)が問題にもなってきていますしね。
少々失敗しても親が手を出さずに認めてあげることで自信がついたり、自分で決断する力が育っていくのです。
おわりに
ということで、今回は『ミキティの子育て論を考察してみた~テキトーだけど心地よい理由~』についてお送りしました。
ミキティの子育て論は、完璧を求めずに肩の力を抜くことが、子どもとの関係にポジティブな影響を与えるという教訓を与えてくれます。子育てにおける柔軟さと、日々の余裕を持つことの大切さを、私たちもぜひ取り入れてみましょう。
それでは、またやー!
参考文献
・こじらせるとヤバい「完璧主義」が90年代から激増してるぞ!というメタ分析の話 | パレオな男 (yuchrszk.blogspot.com)
・「他人の期待にこたえよう!」は死をもたらす考え方である | パレオな男 (yuchrszk.blogspot.com)
・親がどんな育て方をしようが子どもの性格にはほぼ影響がないんだから、子育ては気楽にどうぞ。みたいな話 | パレオな男 (yuchrszk.blogspot.com)
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