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子どもへの過度な競争心煽りが比較癖を生む?~行き過ぎた競争心と比較癖の弊害とは~

子育て
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ハイサイ、レイジンです。

最近、保育の現場にいると、「一番になりなさい」など競争心を煽るような声かけが全体的に少なくなってきたのかなと感じています。

小学校などでも、競争はよくないと扱われているとも聞きます。これには賛否両論ありますが、理由の一つとして過度に競争心をあおることは子ども達に弊害をもたらすと考えられていることが挙げられるでしょう。

今回は、競争が子どもたちにどのような影響をもたらすのかについてまとめてみました。

それでは、いってみよー

競争がもたらす弊害

では、競争が子ども達にもたらす弊害とはなんでしょうか。

①不安とストレス

常に競争を求められることで、脳がリラックスできずに、圧力を感じてしまうことがあります。また、失敗への恐れや他者との比較が不安を高めることもあります。学業などでも、周りと成績を比べることで、不安やストレスを引き起こすことも。過度な不安やストレスは心身ともに悪影響を及ぼす可能性があります。

②自尊心の低下

 競争では、敗北や他者との比較による自尊心の低下が起こり、自分自身を否定的に評価してしまうことにつながってしまうことがあります。

 皆さんも、友達と自分を比べてしまい、「なんであいつはあんなにできるのに、おれは・・・」と自己嫌悪に陥ってしまったことがあるはず。

③不正行為を行いやすい

 過度な競争により、成功を求めるあまり不正行為や倫理的に問題を引き起こすこともあります。よくドラマでもありますね。競争相手のパソコンを不正操作し、それが相手のミスとなり、自分は出世していくというパターン。このパターンになってしまうと、周りからの信用はがた落ちです。

このように、過剰な競争意識は様々な弊害をもたらします。特に気を付けたいのが、周りとの『比較』。周りに負けないように常に人と比較して生きていくことになってしまうのです。

比較癖がついてしまうと・・・

比較癖がもたらす影響

 この『比較癖』は子ども達に以下のような影響を与えられると考えられます。

・自尊心への影響

・ストレスと不安

・パフォーマンスの低下

・自分を受容できない

また、自分がやりたいことよりも人に負けないことを優先し、「この人に負けないために○○をしよう」「本当は○○をしたいけど、負けそうだから○○にしよう」などといったマインドにも陥りがちになります。

 他人との比較は、精神上よくないというデータもあり、最近では、SNSで自分と他人を比べてしまい、無意識に落ちストレスを抱えてしまうことも。過度なSNSは、気を付けないといけませんねー。

人はもともと他人と比較してしまう性質がある

 ですが、実は、人間の脳は無意識に比較してしまう性質があるのだとか。なので、周りが良く見えてしまうのは、人間の本能上しょうがないことなのです。なので、

・意識的にSNSなど比較してしまいそうな媒体を避ける

・自己肯定感で自分自身の価値を認めていく

『セルフコンパッション』で自分自身に対する理解や思いやりを持つ

などの対策が必要になってきます。

比較するのは過去の自分

 ただ、比較していいものが1つあります。それは、『過去の自分』です。

他人ではなく、過去の自分と比較し、

・自分の成長を感じる

・もっと頑張ろうと考える

といったことを行うことで、精神を健全に保ち、さらなる高みを目指していけます。

競争のメリット

競争には、メリットもあります。

日本の研究では、

ライバルがいる人は学習意欲が高く、ライバルがいない人ほど学習意欲が低い

ということが分かっています。

『悟空とベジータ』『翼君と日向小次郎』『茂野吾郎と佐藤寿也』(すべて漫画)など、ライバル関係が互いを高め合うことは、これまで多くのストーリーで描かれてきました。

程よい競争心は、良い方向に働いていくこともあります。

大人のかかわりかた

ここまでのキーポイントとして、『過度な』競争心が良くないということが挙げられます。自分を追い詰めてしまうほどの競争心を植え付けてしまわないように、大人は他者との比較などは避けなければなりません。

以下のポイントを意識してかかわってみましょう。

・自分自身への優しさが持てるような『セルフコンパッション』を意識した声かけを行う。

例:
「他の人と比べる必要はないよ。自分のペースで成長して、自分自身を大切に」

「失敗は誰にでもあるよ。大切なのは次にどのように進むかだ。」
・結果よりも過程を重視した声かけ

例:
「大切なのは自分が成長し学んでいることだよ。○○が行ってきた努力と継続が素晴らしいことだと思うよ。」

「重要なのは完璧さを求めることではなくて、失敗から学んで、次に進み、自己成長することだよ」

大人が競争心強めだと、どうしても子どもに対して競争心をあおってしまいがちになりますからね。子どもを追い詰めないためにも、上記のようなかかわりが必要になってきます。

おわりに

ということで、今回は過度な競争心が比較癖を生むということで、競争心や比較癖の問題点を述べてきました。

簡単にまとめると

・過度な競争や周りとの比較は、子ども達の精神をむしばむことにつながるぞ。

・程よい競争心は、自分を高めてくれるぞ

・大人は、子どもが過度な競争心や比較癖を生まないように、『セルフコンパッション』や『プロセス』を大事にしたかかわりを行っていこう。

という感じになります。

 大人でも比較癖で悩む人は多いと聞きます。過度な競争心を避け、自分自身の良さ、『自分らしさ』の理解が必要になってきますね。

それでは、またやー

参考文献

フェイスブックで不幸になるたった1つの理由は「自分と他人の比較」 | パレオな男 (yuchrszk.blogspot.com)

・脳科学的に正しい一流の子育て 脳科学者 西剛志

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