ハイサイ、レイジンです。
今回は、行事のねらいシリーズで母の日に向けての保育のねらいや保育者の援助・環境構成を考えていきたいと思います。
ゴールデンウィークを過ぎるとすぐに母の日が訪れます。製作なども行っていくと思いますが、ねらいを持たずにただ取り組むだけではもったいない。
子ども達がお母さんに感謝の気持ちをもって、製作などの行事に取り組むことができるようにしましょう。
また、最近では保育園で母の日についての取り組みを行わない園も出てきています。その理由などもお伝えしていきたいと思います。
それでは、いってみよー!
母の日に向けての保育のねらいとは
早速、母の日に向けての保育のねらいを述べていきたいと思います。
保育における母の日のねらいは「日ごろお世話になっているお母さんに感謝の気持ちを持つ」「母の日の製作を楽しむ」といったものになってくると考えられます。
指導案的に書いていくと以下のようになりまっす。
○母の日の意味を知り、日ごろのお母さんの姿を思い浮かべ、感謝の気持ちを持つ。
○お母さんの絵を描いたり、製作したりすることを楽しむ。
このねらいに基づいて、保育者の援助・環境構成を考えていきましょー!
母の日に向けての保育者の援助・環境構成
では、「お母さんに感謝の気持ちを持つ」「母の日の製作を楽しむ」といったねらいに基づいた保育者の援助・環境構成をまとめていきたいと思います。
まずは保育者の援助から
◎お母さんへ一人ひとりの伝えたい気持ちを十分に受け止めていく。
◎お母さんが自分や家族のためにしてくれたことや、一緒に過ごして楽しかったことなどを思い出し、お母さんへのプレゼントづくりへの気持ちが高まるようにしていく。
◎製作を楽しみながら、お母さんへの感謝の気持ちを持てるようにしていく。
続いて環境構成。
□お母さんが普段どのようなことをしているか考えたり、意見を述べたりする場を設けていく。(家事や仕事など、子ども達が日ごろお母さんにありがとうと思っていること。)
□絵本や紙芝居をみたり、母親への思いを発表したりできる場を通して、母の日の由来を知ったり、感謝の気持ちを持ったりできるようにしていく。
□子どもの発想やイメージを大切にして製作活動を行い、お母さんへの感謝の気持ちをもって楽しく取り組めるように声かけを行っていく。
お母さんへの思いを述べたりする場を設けたり、絵本や紙芝居を通して母の日のイメージやお母さんとのこれまでのかかわりを考えてみたり、感謝の気持ちを持って製作を楽しむといったことが考えられます。
母の日に向けての導入はこうしろ!
ここで大切になってくるのが、母の日の導入です。
「○日が母の日なので、お母さんへのプレゼントを作りましょう!」といった感じで、保育者が子どもの思いを聞かずにやることを伝えてしまっていてはもったいない。
カレンダーや出席シール帳などを見せながら、
先生「母の日って書いているけどどういう意味なんだろう?」
子「ははってお母さんって意味なんだよ」
先生「お母さんの日ってどういうことするんだろうね?」
などといったやりとりが大事になってきます。こういったやりとりの中で子どもたち自身で行事の意味に気づき、必要なことを考えていくのです。「やらされる」ではなく、自分たちで必要性を感じ「やってみたい」と思うことが大切なのです。
もちろん、発達に応じて言葉かけも変わってきます。それでも、3歳児以上でも「母の日があるんだ。大好きなお母さんのためにプレゼント作ってみたい」と自分たちでやってみたいという感覚が持てると思いますよ。
母の日におすすめの絵本や紙芝居はコレだ
母の日についてや「お母さん大好き」を感じられる絵本・紙芝居も紹介していきます。普段の読み聞かせや導入時などにも使えますよー。
未満児におすすめ
ママだいすき
『ママだいすき』は、親子を表現する言葉が多くある母の日にぴったりな絵本。どちらかというと文章が少なめで0~1歳児向け。子どもとママとのふれあいがかわいらしい絵本です。
おかあさんのパンツ
『おかあさんのパンツ』は、ユーモアを交えながらお母さんの存在の大きさを伝えてくれる絵本。「わたしのぱんつをおかあさんがはいたら~」と子どもの興味をそそられる内容になっています。2歳児ごろになると爆笑お気に入り間違いなしでしょう。1~3巻まで発売しているようですよー。
3歳以上児におすすめ
おかあさん、すごい
お母さんが愛する我が子のために様々な努力をしていることを知ることができる絵本。日ごろのお母さんの頑張りだけではなく、「苦手なことも頑張ることでできるようになるんだ」と感じさせてくれる絵本でもありますよ。
おかあさんがおかあさんになった日
子ども達が、自分たちが生まれてくる頃のお母さんの思いに触れられる貴重な絵本となっています。この絵本を見ることで、お母さんが自分を必死な思いで産んだことや、自分はとても大切な存在なんだということを感じてくれたらなと思います。
さっちゃんのカーネーション
『母の日』について知るにはもってこいの紙芝居です。さっちゃんは入院したお母さんの代わりに家のことを行っていくことで、お母さんの大変さを実感します。母の日の意義を的確に表した物語となっております。
母の日に向けての取り組みを行わない園もある。その理由は??
近年では、母の日に向けての製作や取り組みを行わない園も出てきています。その理由はというと、
・ひとり親の家庭への配慮
・複雑な家庭事情に配慮
といったことが挙げられます。確かに、「お母さんがいることが普通」という考えはもう古く、保育者としては様々な家庭の形があるものと考えたほうが良いでしょう。
もし、母の日に向けての取り組みを行うのであれば、上記の対象の家庭に、取り組み内容を伝えたりしてコミュニケーションを取っておく必要があるでしょう。
もしくは『家族の日』といった形で、家族に向けて感謝の気持ちを伝える日を設けている園も多いようですよ。
おわりに
以上、『母の日にむけての保育のねらいや保育者の援助・環境構成を考えてみた』ということで、母の日にむけての保育活動のねらいは援助などを述べてきました。
母の日を通して、子ども達が感謝の気持ちを持ったり、自分が愛されているということを再確認できる機会になるといいですね。
それでは、またやー!
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