ハイサイ、レイジンです。
「子どもってなんでこんなわがままなんだろう」と思ったことはありませんか?
自分の思いを押し付けようとしたり、かたくなに意見を変えようとしなかったり。
ですが、子ども(特に3・4・5歳ごろ)がわがままなのは当たり前ということが分かっているんですね。
もちろん性格や兄弟環境、感情の発達など個人差があり、わがままではない子もいます。ですが、一般的な発達過程の一部としてわがままはよく見られます。
今回は『子どもがわがままな理由と子どものわがままにイライラしない付き合い方』をお伝えしていきたいと思います。
レイジンは保育者なので3・4・5歳に絞って述べていきたいと思います。
それではいってみよー。
子ども(3歳・4歳・5歳ごろ)がわがままなのは当たり前
子どもがわがままな理由
では、3歳・4歳・5歳ごろの子どもがわがままな理由を5つ述べていきたいと思います。
①相手の気持ちを考える力が未熟
この時期の子どもはまだ相手の立場や相手の考え方を理解する能力が未熟です。
・他の子のおもちゃを奪う
・人の話を遮って話始める
・順番を守らない
といった行動も相手にどう影響するのが理解するのが難しいから。
親が一生懸命作った料理も、「これは嫌だ。ポテト食べたい」などというのも、相手に嫌がらせしようとしているわけではなく、相手の対場になって考える力が未熟なので、自己中心的でわがままになってしまうことがあるということですね。
②自己主張する力が伸びてきている
「まだ遊びたい」
「このおもちゃを買ってくれないと嫌だ。どうしてもこれが欲しいの」
この時期の子どもは、「これがしたい!」「これが欲しい!」という自分の意志や欲求を強く伝えます。自分が何を考えているかをみんなに知ってもらいたいのです。でも、まだ自分の気持ちと他の人の気持ちをうまく比べたり、バランスを取ったりするのが難しいので、わがままに見えることが多くなります。
③感情コントロールが未熟
・「まだ寝たくない。このおもちゃでずっと遊んでたいんだ。」
・友達「もうちょっと待って」(# ゚Д゚)
子「嫌だ、今がいい!早くやりたいの(# ゚Д゚)」
この時期の子どもは、感情をうまくコントロールするのがまだ難しいです。例えば、欲しいものがもらえなかったり、思い通りにいかなかったりすると、すぐに怒ったり泣いたりしてしまうことがあります。これは、まだ気持ちを落ち着けるのが難しいからなんです。
④自分の思いを上手く言葉で伝えられない
・子「ほしいよー!エーン!!」
お菓子を指さして泣き叫び、店中で寝転がるパターン
この時期の子どもは、まだ言葉や伝え方がうまくありません。なので、自分の気持ちだったり「こうしたい」「これが欲しい」といった気持ちを上手く伝えられないことがあります。そうなってしまうと、言葉ではなく行動で「これがしたい!」と強く表現するので、わがままに見えることが多くなります。
⑤試し行動のパターン
親「もう動画が終わりの時間になったよ。」
子「お願い!もう一つだけYouTubeみていい?」
また、この時期の子どもは賢くなってもきています。自分のお願いがどこまで通るかを確かめたくて、わざとわがままを言うことがあります。これは、親や大人が決めたルールや「ここまでならいいよ」という線を知ろうとしている、自然なことです。
親は、設定したルールを子どもに分かりやすく伝え、ぶれずに守っていきましょう。冷静に対応したり、我慢できた時は褒めるなどしていく必要があります。
子どものわがままにイライラしない方法
子どもがわがままを言う理由が分かったとして、どうしてもイライラしてしまうんだという方もいるでしょう。そこで、親御さんにおすすめのイライラ解消法をお伝えしていきたいと思います。
①深呼吸
「イライラしたら深呼吸」というのを聞いたことはありますね?実は深呼吸が有効なのは科学的に証明されているようで、オハイオ州立大学などの研究によれば、深呼吸は怒りを抑える効果が高いということが分かったそうな。
子どもがわがままを言ってイライラしてしまったときは、まず深呼吸して心を落ち着けるようにしましょう。深呼吸によって心の余裕を持つことで、感情的にならずに冷静に対応できるでしょう。
②視点を変えてみる
上記でも述べているとおり、子どものわがままは発達過程の一部です。子どもの行動を「成長のために学んでいるんだ」と考えると、わがままも成長の一部だと分かりやすくなります。「このわがままも、成長するために必要なことなんだな」と思うと、イライラが少なくなるかもしれません。
③子どもの立場になって考えてみる
わがままを言う子どもにも言い分があります。子どもの言い分を理解することで、「どうしてこんなことをするんだろう?」と理由が分かるようになります。子どもの立場で考えると、「そうか、こういう気持ちなんだな」と共感できるので、イライラも少なくなるかもしれません。
子どもの言い分を理解するには共感が必須。「○○がしたいの!」「○○がしたいんだね」といったオウム返しなどで子どもの言葉を繰り返していくことで、
・子どもは聞いてもらえたと感じる
・子どもの安心感や信頼関係の構築につながる
・子どもの気持ちを共有できる
といった効果があります。レイジンも勤めている保育園で使っております。絶大な効果がありますよ。
④リフレッシュする時間をとる
どうしてもイライラしてしまうときは、子どもから少し離れて自分の時間を持つのも有効的。数分間でも他のことに意識を向けると、気分がリフレッシュされます。
ただここで気を付けてほしいのが『スマホを見ることで逆に疲れがたまってしまう恐れがある』ということ。
おススメのリフレッシュ方法は、
・仮眠(10~20分ほど)
・運動
・自然に触れる
といった感じになります。イライラしてしまったら子どもにも悪影響。パートナーに協力してもらって時間を作ることができるといいですね。
おわりに
ということで、今回は『子どもがわがままな理由と子どものわがままにイライラしない付き合い方』について述べさせてもらいました。
子どもが大人を困らせようとしてわがままを言っているわけではないということを理解するだけでも、イライラは減っていくと思います。
しかし、子どものわがままを減らしたいという方もいるでしょう。そこで次回は『子どものわがままを減らす方法』についても述べていきたいと思います。
それではまたやー!
参考文献
・うちの子、このままで大丈夫?がスーッと消える 科学的に正しい子育ての新常識 | メリンダ・ウェナー・モイヤー, 塩田香菜
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