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あなたの言葉かけで子どもの将来が決まる!?~子どもの力が伸びる親の声かけとは~

子育て
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はいさい、レイジンです。沖縄で保育士をしています。
今回のブログは「子どもへの言葉かけ」についてです。
 皆さんは、子どもへの言葉かけを意識して行ってますか。意識して行ってますよーという人もいれば、あまり意識してないという人もいると思います。ただ言えるのは、子どもにすくすくと成長してほしいのなら意識しないともったいない!

 実は「親の言葉かけや関わり次第で子どもの様々な力が変わってきますよー」と様々な研究で言われているんですね。今回は声かけの力どのような言葉かけをすれば子どもの力が伸びていくのかについてお伝えしていきたいと思います。では、いってみましょー

語彙数は親の言葉かけ次第


 子どもの言葉の数(語彙)も親の言葉かけ次第で変わってきますよーというストーリーや研究を紹介したいと思います。

ザックとミシェルの例をみていきましょう。(参考文献: 『3000万語の格差』ダナ・サスキンド著 掛札逸見訳高山静子解説より)

 生まれた時、聴覚障害のあったザックとミシェル。1歳の時に人工内耳移植をうけていました。
ザックは、家庭に恵まれており、家族からの声かけ、愛情を育まれていました。
一方のミシェル、家庭が貧しく、親とのコミュニケーションがあまり取れない状態です。
小学校3年時の読み書きレベルは、
ザック→標準レベル。
ミシェル→幼稚園レベル。


2人とも人工内耳をつけてきていましたが、なぜこのような差が生まれたのでしょうか。

ここで、違う研究もみていきます。

3歳の終わりまで子どもが各階級でどれぐらいの言葉を聞いているのか調べてみた研究。
専門職についている家庭の子ども→4500万語の発語を聞いている
生活保護世帯の子ども→1300万語。
違いは3200万語にも及びます。

3歳の時点で子どもの語彙数の違いは、
専門職についている家庭の子ども→1116語
生活保護世帯の子ども→525語
違いは591語。

衝撃的な結果!!

貧富の差が全てを決めるとは言いませんが、3歳の時点で言葉を聞いたり話したりするのに、これだけの差があるんですねー。これは、保護者の話し言葉やかかわり方で、子どもが本来持っている力を発揮できるか、出来ないかが決まってくるといえます。

言葉の増える時期っていつなの?


では、言葉が増える時期についてもみていきましょう。
一般的に言われているのは、1歳半以降に言語は爆発的に発達するとされています。
発達の早い12ヶ月の子どもでも、言葉の数は少ないようです。
そして性別によっても少し発達が違うみたいです。

24ヶ月では、平均的な女の子の言葉の数は、平均的な男の子と比べると約50語多いとか。

「うちの子、言葉が少し遅れているような気がして」とよく相談されたりもしますが、
言葉が遅れていると感じているからといって、あまりにも大きく不安になる必要は無いと私は感じます。2歳の時点で言葉の数が不十分だと、5歳までの言語能力も低いと予測されるみたいですが、大多数の子どもが基準範囲に入ってくるそうです。そして、年が進むにつれ、その差も少なくなってくるのだとか。
言葉の遅い子も、数年以内には他の子と変わらなくなるみたいですねー

子どもを伸ばす言葉の力

言葉にはまだまだ力が宿っています。

やればできる『マインドセットの研究』


ビルゲイツが絶賛したという本『マインドセット「やればできる」の研究(キャロル・ドゥエック)』では、声かけ一つで子どもの能力が大きく変わってくることを伝えています。
著者のキャロル・ドゥエック教授によると、能力をそのまま褒めるだけでは、子どもにとって逆効果というのです。

例えば「〜がよくできるね」「〜が上手だね」「頭が良いね」など、普段知らず知らず大人が使っている言葉。この言葉を聞かされてきた子どもたちは、成績がいい時は「自分は才能があるからだ」悪い時は「自分は才能がないから」といった思考に陥りやすいといいます。「才能があるかどうかで人間は決まっていくんだぜー」的な感じですかね。

この声かけのデメリットは大きく、

・能力は持って生まれたものかそうでないものかの思考
・難しいものには挑戦しようとしなくなる
・粘り強さや情熱、努力といった要素を無視してしまう


などといった影響が見られるようになります。

このような考え方を『固定マインドセット』と言います。

では、どのような声かけがいいのでしょうか。
答えは「努力を褒める」こと。

「よく頑張ったね」

「今日は〜時間も勉強したね」

「コツコツと練習していたからね」

など頑張りを認めたり、

「ここを白く塗ったからわかりやすくなったね」

「早く終わるためにそのやり方にしたんだ」

などの工夫を認める。


このような言葉かけをしていくと、

・努力をすることでどんどん自分の力は上がっていくという思考
・難しい問題に対しても粘り強く挑戦する意欲


などが生まれてきます。これは『成長マインドセット』と呼びます。

算数の苦手意識も言葉かけで変わる

言葉かけの重要性は、算数や数学においても見られるようです。
男性と女性、算数が得意と一般的に言われているのは男性です。

ある研究では、小さい頃から

「女の子だから、算数は苦手ね。私と一緒だわ。あははー」

なんて固定概念に捉われた言葉かけをしていると、子どもが算数に取り組む際も

「私は女の子だから算数は苦手なんだわ」

などという思考に陥り、実際に算数や数学ができなくなるといったことが示されています。

しかし、現在は算数や数学の男女差はほぼ見られなくなってきています。その理由は、数学の世界で活躍する女性が増え、世間の状況から固定概念が変わったこと。

「女の子でも数学はできるのねー」という認識から、「女の子も算数はできるのよ」なんて肯定的な声かけに変化してからだろうと考えられています。恐るべし固定概念

自分を抑える力「自己制御」

まだまだ続くよ。言葉かけの力。ここは結構大事です。

ノーベル賞受賞者、シカゴ大学のヘックマン教授は、大人になって成功するかしないかを決める重要な要因は、

自己制御と実行機能

だと言っています。簡単に言えば、自分自身をコントロールする力ですレイジンが苦手とするものですねー。駄目だとわかっていてもバク食いしたり。。
かの有名なマシュマロテスト

「今マシュマロを1つ食べてもいいけど、しばらくたったら2つもらえるよ、どうするー?」

も、このスキルです。
このスキルは家庭環境が非常に重要と言われていて、貧困層の子どもはストレスにさらされていることが多く、自己制御と実行機能の発達が不十分と言われています。

そして先ほど述べた通り、家庭環境で子どもが聞いたり話したりする言葉の数は違います。
一つひとつの褒め言葉や間違いやルールを教えたりする大人の努力は、子どもが安定して、その子自身だけで前向きに取り組んでいける状態に育てていく方法です。

子育ては、子どもの思いや動きなどに素早く気づき、受け答えしていく保護者の存在が必要です。

そういった保護者は、子どもが問題を解決する方法を身に付けていくよう促していけるだろうし、子ども自身は自分1人でできることよりもわずかに上のレベルの行動が取れるようになっていくといいます。

また、

保護者が決まりの理由を説明し、叱る時にも感情ではない理由を話すことで自己制御は伸びる

という結果も示されています。

「もーこんなことしたらだめだよ!何回言わせるの、まったく。ぷんぷん。」などではなく、

「テーブルの上にのぼったら、落ちたらケガするかもしれないし、テーブルの上にあるものも壊れたりするかもしれないよ。だから下りてちょうだい。」

などと理由を話した方が、子どもが起きている出来事をしっかり考えられるようになるということですね。

子どもの言葉を増やすために GOOD NG集

子どもの言葉を増やすために これがGOOD

赤ちゃん言葉


「〇〇ちゃーん、ミルク飲みたいのかなー」など高い言葉で単語を伸ばしながら話す赤ちゃん言葉。
実は、

赤ちゃんの脳はこの話し方の方が音を理解し、自分が使う言語を学んでいく手助けになっている

ことが研究からも明らかになっているようです。

「赤ちゃん言葉はやめたほうがいいよ。大人のように話しかけないといけないんだよ」と言ってくる人には、言ってやってください。

「赤ちゃんの脳には、この話し方の方が伝わるんだよ。どーや!」と。

本を読み聞かせする


生後数年間に大人が本を読んだ子どもは、幼稚園の段階において言葉がより豊かで、算数のスキルが高い

という研究結果が複数あるようです。言葉だけではなく、算数のスキルにもつながるというのが不思議ですねー。

また読書熱心な保護者は、読むことに対する子どもの興味を高め、子どもがより良い読み手になる方向付けをしているという研究もあります。

またまた、2019年の研究では「自宅にある本の数が学力を決める可能性がある」として、たくさんの本に囲まれて育った子どもは中卒でも、本がほぼない家で育った大卒の人と同程度の学力と言う事実がわかったといいます。自宅に80冊あった場合は平均的な成績、自宅の本の数が多いほど、テストの成績が良い子が多いことが判明(350冊で頭打ち)。(脳科学的に正しい一流の子育てQ&A 西剛志著   ダイヤモンド社より)

うーん、これまでの流れで行くと貧富の差がかかわっているような…まあ、親が積極的に本を読んだり、本棚にずらりと本が並んでいたりと環境が整っていると子どもは本が好きになりやすいということですかね。


「本を読むことが良いのはわかっているが、子どもに読み聞かせるのがなかなか難しいんだよー、このやろー」と言う人も多いのではないのでしょうか。
大人の思い通りにいかないパターンとして
「じっとしてない赤ちゃんに本を読む必要があるの?見てないし。」

「読み終わる前に子どもがページをめくってちゃうんですーそのたびに私はページを戻してなんちゃらかんちゃら」


などあると思います。
しかし、うまく読み聞かせようとしなくてもいいのです。赤ちゃんが絵を見てなくても耳でお母さんやお父さんの声は入ってきています。子どもがページをめくったら、そのページを読めばいいし。

普段使わない言葉も絵本にはたくさん含まれています。親が安定した心で絵本を読み聞かせする、それだけで子どもにとっては大きな栄養となります。ぜひ毎日の習慣にしてみてください。

子どもの言葉を増やすために これはNG


それはズバリ「テレビ、スマホ」になります。

テレビやスマホは、子どもが夢中になりやすい刺激が多く、親も「子ども達も集中しているし、学んでいるみたいね。よかった!」と感じている方は多いのではないでしょうか。

あまーい!!研究によるとこういう結果が出ています。

アメリカの研究。
7~18ヶ月の赤ちゃんは「テレビを見る時間が長いほど言語の発達が遅れる」と言うことがわかったそうです。3~5歳については教育番組などは、教育効果があるそうだが、赤ちゃんの場合は言語の発達が遅れることが報告されているとか。
(脳科学的に正しい一流の子育てQ&A 西剛志著   ダイヤモンド社より)

違う研究も見てみましょう。

パトリシア・クール教授の研究。
対象はアメリカの9ヶ月児。2つのグループに分け、1つ目はお母さん役の人が抱っこして話しかける。2つ目のグループは、抱っこされていたものの、録音または録画で話を聞く。前者は時間がたっても音を聞き分けることができたが、録音、録画を聞いた赤ちゃんたちは音の聞き分けができず何も覚えていなかったそうです。

テレビを見せるなら3~5歳位が望ましいということになります。

だが、レイジン的にはテレビは絶対にいけないと言うわけではありません。

理由は「大人の休息も必要だから」

子どもがテレビなどの画面に夢中になってる時間は、親にとっての自分の時間が確保された時。家事をこなしたり、本を読んだり、やりたいことをできるほんのわずかな時間なのです。ほんの少しの時間でも、この時間が持てることで親の心の健康が保たれる。

子どもにとって1番の栄養は親の心の安定。

そのためにテレビを少しだけ利用するというのは全然ありだと感じています。ただし、何時間も見せると子どもにとって良くないのは明らかになっているので、時間の約束、バランスが必要になってくるでしょうねー。

まとめ


それでは、今回のまとめ!!

大人が多く声かけをすることで、子どもの話す言葉の数は増えていきますよ。

能力を褒めるのではなく、頑張りや過程を褒めることで『成長マインドセット』が身に付いていくよ

子どものしていることにしっかり反応し、言葉のキャッチボールを繰り返していくと、自己制御能力もついてくるよ

子どもの言葉を増やすために必要な関わりとして、赤ちゃんの時期は赤ちゃん言葉もグッド、絵本の読み聞かせもグッド、テレビやスマホはNG。(親の心の安定のために必要な時もあるよね)


個人的には、小さい頃はふれあいや言葉のやりとりを多めにしていき、安心感、心の安全基地を作ることが重要なんだなぁと感じた次第です。結局いつも結論はこうなる。以上、ありがとうございましたー。

今回の参考文献も載せておきますねー。様々な研究も紹介されているので、ぜひぜひ読んでみてください。ゆたしくー

それでは、またやー


参考文献

『3000万語の格差』ダナ・サスキンド著 掛札逸見訳 高山静子解説

子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり 加藤紀子著 

脳科学的に正しい一流の子育てQ&A 西剛志著   

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