ハイサイ、レイジンです。
今回は誰しもが通る道。友達や兄弟とのケンカについて。
うちの子、ケンカばかりしていて心配なんです。という親御さんは多いのではないでしょうか。
ですが、ケンカが悪いことだと捉えていると、子ども本人も、親御さんも嫌な思いをしてしまいます。子どもはケンカを通して、力加減や心や体の痛みを知っていきます。
ですが、それを放っておいてしまうとケンカがエスカレートして重大な事故につながったり、改善の場面を見逃してしまうことも。
そこで、この記事を通して、『ケンカはなぜ学びになるのか』『ケンカの時に親がとるべき行動』についてお知らせしていきたいと思います。
それでは、いってみよー!
なぜケンカは学びになるのか
コミュニケーションのスキルが上がる
ケンカをするということは、『自分の感情や思いを表現する』『相手の思いや立場が分かる』ことにもつながります。
友達とやりたい遊びについてケンカしていたとして、
「私は、○○がしたいの!どうしてもやりたいの!」と一見、わがままと言われそうなことでも、自分の思いを素直に伝えられているという点でみれば、素晴らしいことです。
「どうしてそれがやりたいの?理由がある?」と聞いてあげることで、理由を伝えてくれるかもしれません。
「友達は、○○だからこの遊びがしたいみたいよ。」と相手の思いを知る機会にもなります。
一回で相手の思いがわかるようになるとは言いませんが、繰り返すことで、次第に相手の気持ちを考慮したり、相手の対場も考えたりしながら、遊べるようになるのです。
問題を解決する力が上がる
ケンカは、問題解決力も上げてくれます。ケンカすることで、相手と協力したり、気持ちに折り合いをつけたりすることを学んでいくのです。
おもちゃの取り合いをしている兄弟がいたとして、
兄「これは僕のおもちゃだから返してちょうだい」 弟「でも僕も使いたいんだ」 親「じゃあどうしたら、この問題を解決できるのかな?」 兄「じゃあ一緒に使おう。」→協力 「10分だけだったら使っていいよ」→気持ちに折り合い 弟「ありがとう」
といったように、解決方法を自分たちで見つけ出すかもしれません。
このような解決が繰り返されることで、他の問題に対しても、自分たちで解決しようという力が身についていくのです。
感情をコントロールする練習になる
ケンカは、感情コントロールの練習にもなります。ケンカには、怒りや悲しみはつきもの。子どもの時期は、様々な感情を経験することが必要です。このような感情をケンカを通して理解し、適切に表現する方法を学んでいくのです。
勝ち負けでトラブルになることはよくあること。レイジンの家庭では、娘ちゃんがトランプなどで負けた際によく泣いて感情を出しています。
息子「やった、勝った!」 娘「負けたー(泣)もういい、トランプなんてもうやらない!」→怒りの感情 親「負けることって悔しいよね」→共感
といったパターンはよくあります。娘も、このようなやりとりを繰り返していくうちに、少しずつ負けても泣かなくなってきました。感情のコントロールも徐々にできるようになってきているのかもしれません。
社会的なルールを学べる
また、ケンカによって社会的なルールも学べます。
A「私が、最初に遊ぶ番だったよ。待っててちょうだい!」 B「待つってどれくらい?」 A「1時間」 B「1時間は長すぎるよ。15分ずつは?」 A「いいよ。時計の長い針が○になったらね。」
といったように、生活や遊びの中では、決まりやルールがあることを学び、うまく遊ぶためにはどのようにしたらいいか自分たちでやり取りしながら考える機会にもなるのです。
3歳からのケンカで親がすべき4つのこと
冷静になる
子どもがけんかを始めた時、「いけないことだ」とこちらも怒り出しては、感情がぶつかり合ってしまったり、大人が無理やり解決させることにもつながりかねません。
子ども達がけんかをしているときは、大人は冷静な態度をとれるようにしましょう。どうしても怒りの感情がわいてしまうときは、ひとまず深呼吸。6秒待ってみましょう。アンガーマネジメントの6秒ルールの活用です。
両者の話を聞き、共感する
大人が落ち着くことで、ケンカをしている両者の話を聞けるはずです。
同じおもちゃで遊びたくてケンカが起こった場合、
親「どうしたの?」 A「Aがこのおもちゃで遊ぼうと思ったのに、Bが横から勝手に取ってきたんだ。」 親「Aは、このおもちゃで遊びたかったんだけど、Bが急に取ってきたから嫌だったんだね。」→共感 「Bはどうしておもちゃを取ったの?」 B「Bもこのおもちゃが楽しいのがわかるから、使いたんだ。」 親「このおもちゃで遊ぶのって楽しいよね。だから、使いたいと思って取っちゃったんだ。」→共感
といった形で、オウム返しのように共感をしていくと、子どもも自分の思いが認められていると感じ、落ち着いて話したり、相手の思いに気づいたりできるようになります。互いの言い分をしっかりと聞いて、共感していきましょう。
ケンカをするときのルールを教える
ただし、ケンカをするときは、感情が上手くコントロールできずに手を出してしまったりすることもあります。そんなときは、しっかりと大人がルールを教えていきましょう。相手を傷つけないことをしっかりと伝えていかなくてはいけません。
身体的 ・目を突かない ・股間やお腹は狙わない ・物を投げない 言葉 ・相手の容姿をけなす ・相手のコンプレックスを責める
身体的にも、言葉の面でも、相手を傷つけないための最低限のルールは伝えていきましょう。
また、エスカレートしそうになった時は、大人が止めてあげることも必要です。子ども同士のけんかは、どうしてもエスカレートしてしまうこともあるでしょう。そうなったら制御不可能。相手を傷つける行為に走ってしまうかもしれません。
エスカレートしそうだなと感じたら、大人が力ずくでも止めるようにしていきましょう。
仲直りする姿を認める(「ごめんね」の強要は避ける)
お互い納得できたとしたら、仲直りで終われるのが一番いいですよね。しかし、大人がやってしまいがちな行動として、「○○、ごめんねは?」と子どもに謝罪を強要してしまうことがあります。
この行動、もし子どもが「まだ納得がいっていない」という状態だったら、どうでしょうか?消化不良のまま「ごめんなさい」を言わされるということになります。
謝罪というのは、「申し訳ない」「ごめんなさい」と思ったからこそ、意味があるのであって、本人にその気がないのに大人が無理に言わせるのは
・子どもの誠実さを奪う ・大人への信頼を損なわせる
といったことにつながってしまいます。
ただでさえ、素直に謝るのが難しい子どもはたくさんいます。
・恥ずかしい ・自分は悪くない ・勇気が出ない ・状況がわかっていない
といったことが理由として考えられます。
ここで無理に言わせなくても、大人が「ごめんなさい」ということを素直に子どもや周りに伝えていたり、相手への思いやりのある接し方を子どもに伝えていれば、次第に「ごめんなさい」が言えるようになってくるでしょう。
そして子どもは、けんかしたあとでも仲直りしていることが多いです。大事なのはその仲直りしたことを認めてあげること。仲直りってうれしいな、仲直りできて良かったなと感じることで、ケンカしても仲直りする方向に向かっていくのです。
おわりに
ということで、今回は『ケンカは学びにつながる~ケンカの時に親がすべき4つの行動~』ということで、お知らせしてきました。
ケンカの時に、親として「もっと仲良くしてほしい」といった思いから、すぐに間に入ってしまったり、ケンカを止めるために起こってしまったりしてしまいがちですが、冷静さを保ち、両者の話を落ち着いて聞くだけでも、子どもの学びにはなるし、ケンカもトーンダウンして解決することが多いです。
ケンカは子どもの学びにつながることを意識し、様子を見ながら、子ども達が適切なコミュニケーションが取れるように関わっていきましょう。
それでは、またやー!
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