ハイサイ、レイジンです。
最近、息子と娘の兄妹げんかがすごいんですよねー。
まあある程度見守っていますが、度を越えると間に入りお話し合いすることも。
8歳と5歳ですが、まだまだ自己中心的なところが勝つときがあるんですよね。
では、大人は子どもがケンカをしているとよく「思いやりをもって」と言いますが、
『思いやり』って一体いつから持てるようになるのでしょうか。
今回は、思いやりが育む時期と、思いやりを育てる方法について述べていきたいと思います。
それでは、いってみよー
思いやりは何歳から?
『思いやり』は他者と生きていくうえでは大切なもので、人間関係を良好なものに築いていくためには欠かせないものです。
親としては、思いやりの気持ちが育ってほしいと思う方が大半だと思いますが、いったいどれくらいの頃から育つのでしょうか。
結論から言うと4~5歳くらいからということになります。
下を見てみましょう。
母さんから見ると矢印はどっち?と聞くと、子供は「右」と答えます。お母さんから見たら左ですが、子供は相手が見ている世界と自分が見ている世界が区別できないのです。
~略~
4歳までの子供は一般的に相手の立場に立てないため、時として人に迷惑をかけてしまうことがあります。
『脳科学的に正しい一流の子育てQ&A 脳科学者 西 剛志著 』
つまり、4歳までは相手の立場に立てないので、怒鳴ったりしても子どもはその状況が理解できないということです。
発達には個人差があるので、4~5歳といったあたりでしょうか。
それまでは、自分の欲求や感情に集中しており、他人の気持ちを理解するのは難しい。しかし、これは自然な成長段階であって、親はその発達過程を理解して受け入れていくことが大切だよって感じですな。
ついつい『思いやりをもって』と言いたくなりますが、4歳以下だと発達的にまだ持てる段階じゃないことですな。
思いやりの心を育むために
では、思いやりの心を育むために、親はどのようなかかわり方をすればよいのでしょうか。
「もっと思いやりを持ちなさい」と言えば育っていくのでしょうか。
答えはNO。
思いやりの心を育むためにも、かかわり方のポイントがあります。
〇共感:思いやりを示すには、子どもが感情を理解することも大切です。親は、子どもの感情を具体的に知らせ、共感していく必要があります。「ゲームで負けて悔しいんだね。」「大きいシャボン玉ができたね。うれしいね。」親に共感してもらい、自分の感情がわかってくることで、相手の感情もわかってくるようになりますよ。
〇スキンシップ:スキンシップをとることで、子どもは心の安全基地を作ります。「自分は愛されているから大丈夫」と思えることで、他者にも優しくなれるのです。また、スキンシップをとることで、オキシトシン(幸せホルモン)が増加。愛情、絆、信頼、親密さなどの感情と関連しているオキシトシンが増えることで、人に対しても優しくなれるのです。
〇おままごと:おままごとは思いやりを育む遊びの一つ。例えばお医者さんごっこでは「どこか痛いところがありますか?」「お大事にしてくださいね。」など、お医者さん役になりきったり、病気の患者さんを思いやったりします。『様々な役になりきる』『様々な感情を模倣する』『一緒に協力して遊ぶ』といったことが経験できるので、思いやりの気持ちも育っていきます。
〇読み聞かせ:毎日の読み聞かせも効果的。『登場人物の感情を経験できる』『登場人物に共感できる』『親切な行動が描かれているストーリーに触れる』など絵本の世界に親しむことで、思いやりを育むことができます。また、絵本の読み聞かせは、親子がスキンシップできる絶好のチャンス。スキンシップで安心感を味わいながら絵本の世界を楽しめるようにしていきましょう。
以上、思いやりを育むための、かかわり方のポイントを紹介しました。大切なのは子どもが自分は大切にされているのだと感じること。そうすることで、他者にも優しさを発揮することができます。
どのような環境の中で、思いやりは育まれるか。
親のかかわり方も大事ですが、子どもは社会の中でも思いやりの心を学んでいきます。いや、そちらの方が大きいのかもしれません。
親以外で思いやりが育まれる環境を見ていきましょう。
- 兄弟姉妹: 親以外だと最も身近なのが兄弟姉妹。一番近しい仲として、一緒に笑いあい、けんかもしながら他人の感情を理解し尊重する力が育まれていきます。レイジン一家もけんかをよくする兄妹ですが、それ以上に仲良しで「お菓子あげる」「怪我したの?大丈夫?」など思いやりが見られる場面も多々あります。過ごしていく中で、相手のことを自然と考えていくんですね。
- 園や学校: 園や学校の環境は、思いやりを育む絶好の場所。特に園は遊びや生活の中で、集団生活、人とのかかわり方を学んでいきます。友達や先生、同年齢の子や年下の子、様々な子と触れ合いながら、「相手はこんなことしたら怒るんだ」「先生が喜んでくれてうれしい」などといった体験ができるのです。
- 友達: 園や学校の中でも、友達との関係はより思いやりを育んでくれるでしょう。「友達が困っているときに手伝ってくれた」「かくれんぼで一緒に隠れてドキドキした」など友達と共に感情を共有したり、助け合ったりする中で、他者の視点を理解する機会を多く持てます。
- 絵本やテレビ: 先ほど紹介した絵本や、テレビも思いやりを育む要因として影響を与えることがあります。優しい人物などの良いモデルや感情的に共感を呼ぶストーリーが、思いやりのイメージを強くします。テレビは内容や時間などを考慮すると、教育的にもよいものになっていきますよ。
特に園や学校は集団生活の中で、様々な人と触れ合います。その中で、気の合う友達も出てくるでしょう。そうすると、子どもにとって相手のことを理解する絶好の場となっていきます。幼児期になったらそのような集団の場でも過ごす機会を設けていくのが良いと思います。
おわりに
ということで、本日のまとめ!
〇思いやりを持つのは4~5歳から
〇まずは、自分は大切にされているということが大事。親は、共感やスキンシップなどを通して子どもへの愛情を伝えたり、自分自身が思いやりの行動をとったりして、モデルとなろう。
〇集団生活や友達とのやりとりからも、思いやりの気持ちは育まれるよ。
といったところでしょうか。「思いやりを持ちなさい」と口ばっかりで無理強いせず、発達段階を見極めながら、その時に合った方法で思いやりの気持ちを育んでいきたいですね。
あと、最後に一つ。
子どもは一人一人に個性があります。思いやりの気持ちを持ちやすい子もいれば、中には持ちにくい子も。持ちにくい子が悪いというわけではありません。その子にはその子の良さがあります。思いやりの気持ちが育まれるように接しながらも、その子の良さを見つけるようにしていきましょう。
それでは、またやー
参考文献
コメント