ハイサイ、レイジンです。
今回は、日本でも有名になったキャロル・ドゥエックのマインドセットの考え方について述べていきたいと思います。
マインドセットとは、思考パターンや考え方のこと。
どのようなマインドセットを持てば、子どもが成長していくのかについてまとめてみました。それでは、いってみよー
固定マインドセットの弊害
固定マインドセットとは
固定マインドセットとは、生まれつき能力や才能などは決まっているという考え方。カチカチマインドセット、硬直マインドセットともいわれますね。
例えば、
「どうせ頑張っても無駄だよ。おれにはできっこない」 「あの人はもともと才能があるからね」 「自分は生まれつき頭がいいからね」
などといったものですね。
このような考え方だと、
・失敗を恐れて新しいチャレンジをしなくなる ・自分の価値を成果や才能で測る ・他人からの評価を気にしすぎる ・リスクを恐れる
などといった弊害があり、成長の機会を逃してしまいます。
固定マインドセットはこうして作られる
では、こういった固定マインドセットは親のどのようなかかわりで作られるのでしょうか。
・子どもの能力や才能ばかりを褒める 「すごいね、あなたは頭がいいんだね」「こんなにできるなんて天才じゃない」 ・他者との比較をする 「あの子はできるんだから、きっとあなたもできるでしょ。」「隣の子はテストで100点取ったってよ」 ・子どもの悪いところや弱みばかりに注目する 「また、時間守らない」「なんで、みんなの前で発表できないの」 ・過保護で失敗やリスクを避ける 「これ失敗したら、○○ちゃん嫌に感じるからやめとこっ」「○○ちゃん、靴のひも結んであげるね」 ・失敗を悪いものとして扱う 「なんでまた失敗したんだ、これで何回目だよ」「これくらいできないでどうするの」
このようなかかわりや言葉かけで子どもの成長を阻害していってるんですね。レイジンは、ついつい子どもの悪いところに目がいきがち。治していかないとなーと感じています。
子どもが成長するマインドセットとは
成長マインドセットで子どもが成長
では、続いて成長マインドセット。固定マインドセットとは逆の意味を持ちます。
能力は努力で伸びる。失敗は成功への過程だという考え方です。しなやかなマインドセットともいわれます。
例えば、
「できるように努力しよう」 「失敗しても、そこから学べばいいんだよ」 「ここまで頑張って努力してきたから、成果が出たんだ」
といった感じですね。
成長マインドセットの特徴は、
・努力を通して才能やスキルが向上すると考えていて、継続的な努力を惜しまない ・新しい課題や困難に対して積極的に挑戦 ・失敗や他者からの意見を歓迎し、自分の成長に活かす ・成長を長期的な視野でとらえ、短期的な失敗があっても前に進み続ける
といったところ。様々な面でポジティブにとらえ、成長のために努力を惜しまないのが成長マインドセットなんですね。
成長マインドセットを手に入れる親のかかわり方
では、成長マインドセットを手に入れるための親のかかわりはどのようなものがあるのでしょうか。
『世界に通用する子どもの育て方』では、以下の3つのかかわりを推奨しています。
①能力は伸びることを伝える
シンプルに言葉で伝えるということですね。
ある実験では、
片方のクラス →「この数学者は普通の人だったけど、数学が好きで一生懸命取り組んだから、素晴らしい発見をしたんだよ」と紹介するパターン。 もう片方のクラス →「この数学者は天才で、素晴らしい発見をした」と紹介
この場合、テストの点数が良く、算数が好きになったのは前者のクラス。「努力したことで能力が伸びた」と伝えられたクラスだったとか。
最近では、脳は老いても進化することがわかっているといいますからね。
「能力は努力によって伸びる」ということを積極的に伝えていきましょう。
②能力や結果ではなく、行動やプロセスを褒める
キャロル・ドゥエックの研究では、小学5年生に簡単なパズルをしてもらったところ、
「君は賢い」と能力を褒められたグループ →半数以上が簡単なものを選んだ。パズルの成績が20%下がった。 「君は一生懸命やった」と努力を褒められたグループ →9割が難しいパズルを選んだ。パズルの成績も30%上がった。
といった結果に。
その後、難しいパズルに挑戦したときも、
能力を褒められたグループ →自分の能力不足を原因ととらえた 努力を認められたグループ →「十分に集中できなかったからかも」と原因をプロセスの問題ととらえ、最後まで熱心に取り組んだ。
大人の声掛け一つでここまで変わるとは…
③親が失敗を悪いものとして扱わない
失敗しても、「失敗は成功の基」「やり続ければできるようになる」ということを言葉で教えるとともに、自分もモデルとなってその姿を見せていくことですね。
たとえば、
・難しい資格の勉強で、最初は成績が悪くても努力を続け、成績を向上させる。 ・ダイエットで運動や食事制限を行い、理想の体型を手に入れる
などですね。
最初は出来なくても、努力を重ねればできるようになることを、実際に見せることで、子ども達の何よりのお手本となるでしょう。
これらの3つのかかわりを行うことで、子ども達にも成長マインドセットが身につくと考えられています。
努力以外に、ここを褒めよう
ここで、勘違いしやすいのが、「努力だけほめときゃいいんでしょ」という安易的なパターンに陥ること。
成長マインドセットを育てるには、
・戦略も褒める(ゴールを細かく決めた、成功者を調べて学んだなど) ・選択も褒める(この方法を選んだ、リーダーになることを選んだなど) ・結果を無視しない(結果は喜んでいい。努力が結果につながったことを教えることが大切)
といったことも重要とされているので、意識してみてください。
最近の研究では
ここまで固定的マインドセットよりも、成長マインドセットがいいよーという話をしてきましたが、最近では「成長マインドセットって意味ないかも」的な研究も出ているらしく…
これからの動向に注目ってところですね。
ただ、現段階では、努力を褒めていく方が無難と感じております。まあ、自分の子どもには努力をする子になってほしいですし。
おわりに
ということで、今回は固定マインドセットの弊害や成長マインドセットを手に入れるために必要なことを述べていきました。
まとめ!!
・能力ばかりを褒めたり、失敗を避けたり悪いものととらえたりすると固定マインドセットになってしまうぞ。
・成長マインドセットを手に入れるためには、努力や過程を認めたり、失敗を悪いものとして扱わないことが大事
・最近は、成功マインドセットを否定する意見も出ているが、しばらく動向に注目。
ってな感じで。
成功マインドセットが意味ないとなっても、努力する癖をつけることは、大きな成功に近づく近道だと考えているので、レイジン的にはこのまま成功マインドセットの意識を子ども達に伝えていきたいなと考えています。
それでは、またやー
参考文献
・人生をイージーモードに切り替える「しなやかマインドセット」の育て方 | パレオな男 (yuchrszk.blogspot.com)
・成長マインドセットを肯定するメタ分析と否定するメタ分析が同時期に出てた件 | パレオな男 (yuchrszk.blogspot.com)
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