ハイサイ、レイジンです。
今日は『叱り方』についてお話していきたいと思います。
というのも、最近子どもを叱っている親を見かけたのですが、あまり響いていない様子。
これは伝え方が良くないなと感じたからなのです。
子どもに伝えるには、分かりやすい伝え方があります。
今日はそのポイントを述べていきたいと思います。
それでは、いってみよー
理由を伝える
子どもも、分からずに悪いことをしてしまう場合や人を傷つけてしまうことがあるでしょう。そのときに対応として3つのパターンを見ていきます。
1つ目のパターン
「だめでしょ」「いけないよ!」
このように伝えても、子どもには伝わっていないことが多いです。
そう、あまりにも抽象的すぎる。何がダメなのか。何がいけないのかが全く分からないんですね。
次、2つ目
「走ったらだめだよ」「人を叩いたらいけないよ!」
これでもまだ足りない。走ったらなぜいけないのか、人をたたいたらなぜいけないのかが述べられていません。
最後3つ目。
「走ったら他の人にぶつかっちゃうからダメだよ」「人を叩いたら相手が傷つくからいけないよ!」
このように理由まで述べることで、子どもは自分の行動がどのような影響をもたらすのか理解していくのです。
ハーバード大学の学生を対象にした研究によると、コピーをしたい学生がいて、何も言わず、「先に5枚コピーさせて」と相手に伝えると、40%の人が拒絶したのに対し、「急いでいるので、先にコピーさせてほしい」と伝えると、約94%の人が譲ってくれたのだとか。
また、カチッサー効果というものもありまして
「○○なので、○○してもらえませんか」と理由を伝えると承諾されやすいといいます。
理由を伝えるのは、相手の脳にも作用されるんですねー
良いことや共感を先に伝える
相手がいけないことをしているときについつい「だめだよ」などの否定から入ってしまうことがあります。しかし、これは逆効果。
悪いことを先に伝えると、相手はショックを受けるので、そのあとに言った言葉が耳に入らなくなることがあるのです。
では、どのように伝えるかというと、
「最近、自分から宿題しているね。ただ、忘れ物が多くなっているから気を付けて」
など、先にポジティブな面を伝え、後で注意したいことを付け加えます。
ポジティブな面は、「相手の長所」「がんばっているところ」「メリット」などです。
そうすることで、相手の精神的ダメージは和らぎ、改善に向かうでしょう。
さらに良い方法は、
「走るのを自分で止めることができたね。次からはどうすればいいと思う?」
と相手に尋ねる方法。行動が変わるためには気づくことが必要です。自分で考えることで、より気づきを得られるでしょう。
さらに、
「相手に文句を言われたから怒って叩いたんだよね。嫌だったね。でも叩くのは相手を傷つけるからよくないよ。次からはどうしたらいいと思う?」
など共感から入ることもおススメ。共感から入ることで、子どもは自分のことをわかってくれているのだという思いになり、後の話を聞くことができたり、解決策を自分で考えたりすることができるようになります。
叱った後はフォローを忘れずに
そして、叱った後は必ずフォローを入れていきましょう。
「でも、あなたのことが大好きだよ」
「叱っても、家族だから愛情が変わりことはないからね。」
「叱ったけど、あなたのことを大切に思っているからね。」
最後に愛情を受けたり、肯定的な言葉を伝えられたりすることで、
・信頼感を感じる
・自分は受け入れられていると感じ、自信を持ち、自己肯定感が増す。
・ストレスが軽減する
といった効果があります。
「でも」のあとには大抵否定語が続きますが、「でも、あなたのことが大好きだからね」などあえて肯定的な言葉を伝えることも有効。
脳がそのメッセージを受け入れやすくなるという性質があるといいます。
おわりに
ということで、今回のまとめ!
〇叱るときは理由を伝えると伝わりやすい
〇良いことを先に伝えると、相手へのダメージは少なくなる。
〇叱った後は相手への信頼や愛情を示そう。
今回子ども向けに書かせてもらったのですが、これらの対応は、大人相手でも実践できるよなーと。
特に最後の愛情や信頼を伝える部分では、慣れた関係になるとおろそかになりやすい部分ですが、積み重ねることでより子どもの成長につながっていきます。
また、感情的に『怒る』のと、冷静に教育的なアプローチをする『叱る』は違いますよー。そこら辺は間違いやすいので気を付けて。できるだけ冷静さを保ちましょう。
ぜひぜひお試しを~
では、またやー
参考文献
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